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(回答先: その通り。阿修羅では既報:拙著、拙訳を参照されたし。 投稿者 木村愛二 日時 2005 年 2 月 05 日 09:07:57)
反ユダヤ主義(クルップ他)とユダヤ金融資本(ウォーバーグ、シュロダー他)がナチス・ドイツの中に共存する現象は、一見すると奇妙な話である。だが、これは政治信条を前提としてみるから奇妙なのであって、その政治を背後で動かす、「貨幣(かね)」をめぐる、欧米の大財閥と中小財閥の勢力争いの投影として政治情勢を眺めれば、そこには何の矛盾もないのだ。
ともすると我々は国際金融資本を、一致団結した一つの集団として認識しがちだが、ヒトラーを取り巻く投資家グループを見てもわかるように、「彼らは常に誰に投資すれば一番もうかるか?」という貨幣投資の能率を基準にして動いており、その先物投資の理論からすれば、投資先の政治信条や思想信条は二次的なものでしかないのである。
早い話、儲けのためなら敵にすら投資するのだ。
”彼ら”の徹底した儲け主義の現われを象徴する一例をあげれば、前にも触れたが次のような実例がある。
ナチスドイツの金庫番・シャハトが、ロンドンの金融中心地シティにおいてロスチャイルド財閥をはじめとするユダヤ系銀行家たちに、ドイツ国内のユダヤ人を引き取るように取引を持ちかけたところ、この銀行家たちは一般ユダヤ人に課せられたドイツ出国税が高すぎると言って、これを値切り始めて交渉が決裂し、・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
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こうした出来事は「貨幣」の前には自民族や国家の理念などどうでもいい、という彼らの本質が現れているように思われる。
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『 神々の軍隊 三島由紀夫あるいは国際金融資本の闇 』濱田政彦著(三五館)
171〜172ページより引用しました
著者の濱田さんは、多くの資料から鋭い分析をされていますが、
ただ1点、省略した「・・・・・・・・・・・・・・・・」の部分は
『交渉は決裂し、このため国外に脱出できなくなった数百万人のユダヤ人が、強制収容所で殺される運命となったのであるが、』
とあるのは不思議。