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□米英の支持でクルド人とシーア派がキルクークのクルド化で提携へ 「サウジ紙」 [ML アラブの声]
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米英の支持でクルド人とシーア派がキルクークのクルド化で提携へ 「サウジ紙」
イラクの暫定国民会議選挙が終了したが、北部の産油都市キルクークの去就に注目が集まっている。3日付のサウジアラビアのアルジャジーラ紙のハミード・アブドッラー博士はバグダードから、クルド人とシーア派が提携して同市をクルド化すると報じた。
キルクークのアラブ人情報筋は、イラク・イスラム革命最高評議会(SCIRI。シーア派政党)を支持するシーア派のアラブ人たちは、同党の代表アブドルアジーズ・ハキームからキルクーク議会選挙でクルド人候補者に投票するようにとの指令を受けたと語った。暫定政府がクルド人を支援し、キルクーク市の民族色と人口構成を変えるために数千人のクルド人移住(帰還)を許可したことに抗議して、アラブ戦線が同市の選挙をボイコットした後、キルクーク議会選でクルド人候補者がキルクークの政治を牛耳れるようにクルド人候補者に勝利させることが、この指令の目的だと同筋は語った。
キルクークの政界は次のように解説する。「これは、イラク新政府に於いてクルド人がシーア派と提携する見返りに、クルド人がキルクークでより大きな影響力を持つようにシーア派とクルド人の諸政党との取引の一部である。具体的には、シーア派は、クルド人がシーア派首相就任を支持する代償として、クルド人が新大統領に就くことに反対しない。国民議会のシーア派議員は、SCIRIの有力議員、アーデル・アブドルハーディーを首相に推すと予想される」
暫定国民会議のフアード・マースーム議長は選挙前に、イラクの新大統領はクルド人となると発言していたが、同筋は、シーア派はクルド人がクルディスタン愛国同盟(PUK)党首のジャラール・タラバーニが大統領就任を支持する可能性を否定しなかった。
クルド人がアラウィ首相(世俗シーア派)と組めば、シーア派グループと拮抗する勢力を構成し、シーア派グループと組めば圧倒的多数派となる。アラウィはシーア派、クルド人同盟に立ち塞がろうとしている。そこでタラバーニとクルディスタン民主党党首のバルザーニに書簡を送り、「前政権がキルクークに移住させた全アラブ人を追放する」ことを謳ったイラク基本法(暫定憲法)第58条の適用をイラク政府は重視すると安堵させた。クルド人指導者たちは政治参加の条件として同条の適用に固執しているのだ。
アラウィだけではない。バグダードに駐在する米英両大使もタラバーニにそれぞれ書簡を送り、両国政府は第58条の実施を支持し重視すると安堵させた。
クルド人は、特にキルクーク(併合)という悲願実現を保障してくれる勢力と提携するだろう。キルクークはクルディスタン(クルド人の土地)の心臓部であり、クルド人が目指すメッカなのだ。
http://www.iraq4allnews.dk/viewnews.php?id=76858
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クルド人とシーア派を組ませて、スンナ派やトルクメン人にぶつけ、内戦化、分割へと導くのが米英の戦略であろうか。
アルジャジーラといってもカタールの衛星テレビ局ではなく、サウジアラビアの新聞である。アルジャジーラとは島(アラビア半島)を意味する。
アラブの声ML 齊藤力二朗
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