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バグダッド含む4州、治安悪化で実施困難か イラク選挙
30日に迫ったイラク国民議会選挙で、武装勢力の激しい選挙妨害のため、バグダッドを含む4州で投票が完全には実施できない可能性が浮上している。4州にはイスラム教スンニ派住民が多く、人口は全体の4割。そのかなりの割合の有権者が投票できない事態になれば、民主化プロセスの信頼性に大きく影を落とすことになる。
駐留米軍のメッツ司令官(陸軍中将)は6日の会見で、バグダッド、ニネベ、アンバル、サラフディンの州名を挙げ、「治安が悪く、投票が困難になりそうだ」述べた。全土での選挙に自信を見せていたアラウィ首相も11日の会見で、州名には触れないものの、初めて「一部地域で選挙実施は困難」と認めた。
これら中北部4州の人口は最近の統計によると、バグダッド650万人など合計1127万人。イラク全18州の42%を占める。
バグダッドで危ぶまれているのは、イスラム教スンニ派住民が多い西部や北部の一部地域で、首都の全部で不可能というわけではない。しかし、ニネベ州の州都モスルでは、極度の治安悪化から投票所の設置すら困難となっている。
こうしたばらつきも勘案し、投票の機会が与えられない有権者は「全人口の20〜25%」(米国防総省高官)になるとの見方が一般的だ。
独立選管は、米軍が昨年11月に制圧作戦を展開したファルージャがあるアンバル州とニネベ州について、特に準備が遅れているとして例外的に、投票日当日の有権者登録を認め、どの投票所でも投票できるようにする。
一方、南部のシーア派地域の各州では宗教指導者らが加わり、積極的な選挙運動が進められている。北東部のクルド居住地域でも高い投票率が期待される。選管幹部は14日、AP通信に「全体の投票率は50%前後」との予想を示した。
全国で約6千人の選管職員への攻撃や脅迫が続発している。駐留米軍によると、有権者登録が始まった11月に8件、12月54件、1月は10日までで10件。昨年末には少なくとも7人が殺害された。
テロを恐れて職員の氏名などは公表されていない。だが、武装組織は自宅を調べ出し、有権者登録に協力した人たちも脅迫している。
(01/16 17:35)
http://www.asahi.com/international/update/0116/005.html