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□イラクの選挙はテレビカメラによるプロパガンダの偉大な勝利 [ML アラブの声]
http://groups.yahoo.co.jp/group/voiceofarab/message/365
イラクの選挙はテレビカメラによるプロパガンダの偉大な勝利
テレビが中継する特定の投票所には多数の失業者のアルバイトが臨時雇用されテレビの前で行列をつくった事などが明らかになる中、1日付のバスラ・ネットは、カナダ在住のイラク人著述家ヤーセル・サアド氏が別の角度から論じたメディアが果たした役割に関する投稿を掲載した。
米国の報道機関は、報道や社会学、心理学の専門家を多数動員し、イラクの選挙を、米国大統領や国務長官をして「期待以上の成功だった」と言わしめたほどの報道による勝利を実現した。
報道機関が成功したプロパガンダは、独立選挙管理委員会の公式報道官ファリード・イヤールの「投票率は72%に達した」との声明に始まった。この情報が世界的なメディアに流れるや否や、「比類の無い投票率を実現した」と囃し立てられた。その数時間後イヤールは、「前の声明は憶測で、投票率はそれよりも低い」と前言を後退させた。それにより彼自身、及び彼の発言に対する信憑性を失墜させるという犠牲を払っても、最初の声明を急いで出したかの説明は無かった。いずれにしても訂正発言は二義的な情報として扱われ、最初に出された虚偽情報が人々の脳裏に刷り込まれた。
BBCのアラビア語電子版は、外国での投票率は90%に達したと伝えたが、有権者の25%にも満たない有権者登録者の割合だとは触れなかった。
テレビは民衆の投票意欲の高さを表すために、車椅子で投票所に連れて来られた多数の高齢者を映し出したが、彼らの声を聞くことは出来なかった。その理由は恐らく、彼らの中には、この場所が何処なのか、何故ここに連れて来られたのかも分からない老人が居たからだろう。
ある米国のテレビは、ファッルージャとされる鉄条網に囲まれた投票所の光景を放映した。一部は軍服を着た20代の若者が投票のために行列をなしている。ニュース解説者は、「解放後のファッルージャで住民が投票した」と米国の成功に感嘆の声を上げた。ファッルージャからの中継であったにしても、ほぼ間違いなく投票者はこの町の破壊に参加した民兵たちであろう。
著名な英国人ジャーナリスト、ロバート・フィスクによれば、報道機関によるでっち上げ作戦を完璧なものにするため、選挙管理委員会は、入念に選んだ5投票所(スンナ派地区の投票所は含まれていない)にしか外国メディアに解放しなかった。フィスクは、クラシニコフ銃を担いだ失業者と見られる、大型トラックに満載された若者たちがビラを貼っている光景を、占領軍が資金援助しているイラキーヤ・テレビが映し出しているのを目撃したと指摘した。
バーレンのアハバール・アルハリージ紙によると、イラクの約25都市では投票そのものが実施されなかった。
南部通信のアハマド・ムンシドがイラク南部のナーシリーヤから報告したところによると、同市の投票率はメディアが過大報道しているように高くは無く、僅か17%でその内8割近くが女性だった。
一方、選挙民を投票所に駆り立てた理由には次のものが考えられる。先ず、自分たちの声を適当な時期に十分に届ける手段を持たない大部分の抵抗勢力からそっぽを向かれているザルカーウィのものとされたテープが挙げられよう。ザルカーウィはテープでシーア派と民主主義を攻撃したのだ。それが多少寄与して、素朴なシーア派教徒を投票所に向かわせたことはある。
次に「投票しなければ地獄の業火に焼かれる」としたシスターニのファトワー(宗教令)が、特に信仰心の厚い(シーア派)住民に影響を与えた。更に、投票しない者は、食糧の配給が止められ、役人は解雇されるとの情報が流布したこともある。
http://www.albasrah.net/maqalat_mukhtara/arabic/0105/yaser_310105.htm
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親米国家バーレンの2日付アハバール・アルハリージ紙は下記の決定的な報道をした。
一昨日イラク全土の投票所で手作業の第一次集計が完了し、大型トラックが投票箱を満載してバグダードの要塞化している米軍管理地区(通称グリーン・ゾーン)に運んだ後、現在コンピューターにより投票総数の集計作業が行われている。
http://www.iraqpatrol.com/php/index.php?showtopic=7628
【1月22日の参考記事】
形だけの投票後に、開票作業のために米軍のヘリコプターが、すべての投票箱をバグダードの米軍管理地域、通称グリーン・ゾーンに運ぶことだ。誰が投票箱を監視し、開票するのはインド人なのか、ネパール人なのか、はたまたホンジュラス人なのかも分からない。
http://groups.yahoo.co.jp/group/voiceofarab/message/334
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2度投票して得意げなイラク人 写真イラク・トルクメン戦線は、「イラク北部のラヒーム・アーワでは多数の投票者が指にインクを付けないで5回以上投票した。約2千人のクルド人イラク国家警備隊員が2回投票した」とイラク選管に訴えている。
http://www.iraqpatrol.com/finger2.jpg
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メディアを押さえ、パソコンで投票の集計をすれば、どんな結果でも引き出せ、民主主義国家を創設できるようになった画期的な選挙である。
アラブの声ML 齊藤力二朗
http://groups.yahoo.co.jp/group/voiceofarab/