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wr私が櫻井よしこ氏を批判せざるを得ないのは
http://www.asyura2.com/0502/test9/msg/424.html
投稿者 匿名取締役 日時 2005 年 7 月 27 日 10:10:16: Sq.WGPPrkYiuo


http://d.hatena.ne.jp/bluefox014/20050422【クッキーと紅茶と】
2005-04-22 櫻井よしこさん、これは意図的デマですか(南京事件関連)

中国の反日デモに便乗して、日本でも「同じ穴のムジナ」が跋扈しつつある。週刊新潮4月28日号の櫻井よしこ氏のコラムもそのひとつのようだ。

3月5日のエントリーで取り上げたSPA!勝谷誠彦コラムよりは影響力は大きくないかも知れないが、いちおう緊急エントリーとして問題点を指摘する。


まず、このコラムは「歴史歪曲」今こそ中国は詫びよ」と題なのだが、誰に詫びろという主張なのか、読んでもわからない。それから、櫻井氏は断言する。


「歴史を歪めているのは日本ではなく、中国なのである」

しかし同コラムには「中国の歴史歪曲」への言及はあっても、「歴史を歪めているのは日本ではない」という根拠は一切書かれていない。

‥こういうのをプロパガンダ的手口というのではないか?

さらに、櫻井氏は言う。

「歴史問題で繰り返し非難される日本人は、中国の主張する”南京大虐殺30万人説”がどのように構築されたのかを、この際よく知っておくべきだ」

櫻井氏は結論としてこう述べる。

「中国人政府に雇われた学者が書き、左翼知識人の出版社から出された書物が、「南京大虐殺、30万人説」の根拠となったわけだ」


しかしこの櫻井コラムでは、決して「どのように構築されたのか」「よく知る」ことはできないであろうし、むしろ誤った認識を「構築する」ことになるだろう。

結論から言えば、この櫻井コラムは知らない人に「デマ」を吹き込む文章である。

どこが「デマ」か。図書館で確認したうえで指摘すべき点を除き、とりあえず緊急エントリーとして骨子を述べると、

(A)・まず基本的なことだが、30万人説の根拠は「この書物(=「戦争とは何か」)」ではない。「週刊新潮」に引用された同書の記述と南京・東京の判決を対比させると、すぐわかる。

(B)・それに、虐殺の有力な証拠資料とされているのは「戦争とは何か」そのものではない。「南京安全区国際委員会作成の日本領事館宛文書」(400通を超す)である。「戦争とは何か」はその文書のうち数十通(←正確な数は確認中)を、まるごと掲載した書物というだけの話である。

つまり、櫻井氏が隠している点(もしくは知らないで書いている)は、ティンパーリーは「証拠文書」の著者ではなく、基本的には編者・編著者にすぎないという点である。当然ながら、当時南京に居なかったティンパーリーの文章自体が有力な「証拠」とされているわけではない。

したがってティンパーリーの身分をあれこれ詮索しても、証拠とされる「国際委文書」自体の信頼性とは関係がないはずなのである。

(C)・「戦争とは何か」が「中国人政府に雇われた人物が書いた」、という説もかなり怪しい。既に述べたように証拠文書の部分はティンパーリーの著述ではない、ということにも留意すべきだが、ティンパーリー=中国国民党の宣伝部員説も相当注意して検証すべき事柄である。

というのは、同書編著の時点でティンパーリーが既に中国国民党の国際宣伝部員だったという北村説自体が疑わしいからだ。むしろ同書刊行の後に、国民党に協力するようになった可能性も少なくない。

これは曾虚白自伝の信憑性が大いに疑われているからだ。それゆえ、スマイスが同宣伝部に頼まれて調査書を作成した、という曾発言の信憑性も怪しい。

詳しくはタラリさんの分析に詳しい。

http://www.nextftp.com/tarari/timperley.htm

(D)・とどめになるが、櫻井氏の元ネタ本の著者北村稔氏は、こう述べている。

「当初、筆者は日中戦争中の英文資料には、国民党の戦時対外宣伝政策に由来する偏向が存在するはずだと考えた。しかし、ティンパリーのWHAT WAR MEANS、『英文中国年鑑』など代表的な国民党の戦時対外刊行物には、予想に反し事実のあからさまな脚色は見いだせなかった。残虐行為の暗示や個人的正義感に基づく非難は見られるが、概ねフェアーな記述であると考えてよいのではないか。少なくとも、一読して「嘘だろう」という感慨をいだかせる記述は存在しない


なんのことはない。「戦争とは何か」の記述は「フェアー」だと北村氏は認めているのだ。

いっぽう、櫻井氏は北村氏のこの発言には触れていないし、「戦争とは何か」自体のの内容にも触れていない、一切。


以上、まとめてみると次のとおり。

(1)虐殺等の有力な証拠とされているのは国際委文書であって、「戦争とは何か」はその一部を掲載したにすぎない。櫻井氏は、国際委文書ではなく「戦争とは何か」が有力証拠だとすりかえた。

(2)国際委文書にせよ「戦争とは何か」にせよ、「30万人説」の根拠とはされていない。櫻井氏は「戦争とは何か」が30万人説の根拠だと述べるが、これはもはや「デマ」である。

(3)そもそも「戦争とは何か」に対して、北村氏は同書の内容を「概ねフェアー」と評しているにもかかわらず、櫻井氏は著者ティンパーりーが中国国民党の宣伝部員だったと述べ、虐殺がプロパガンダにすぎないような印象操作を行うのみで、内容については言及すらしない。

(4)ティンパーリーが中国国民党の宣伝部員(同書著述時点で)だったのかも疑わしく、再検証を要する事柄である。

「中国の主張する”南京大虐殺30万人説”がどのように構築されたのか」について、デマをを吹き込まれ、歪んだ理解を形成したいかたは、櫻井コラムをおすすめします。


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http://d.hatena.ne.jp/bluefox014/20050509【クッキーと紅茶と】

2005-05-09 なぜ櫻井よしこ氏を批判せざるをえないのか

GW中は南京事件を忘れて過ごしました。

「戦争とは何か」を読んだことがないのに、虚勢を張っていた人がいたようですね。一度でも同書を読んだ人なら、まず次のような発言はしないでしょう。


ティンパリーは「戦争とは何か」の中で根拠のない南京における虐殺を書いています。

言うまでもありませんが、南京に居なかったティンパーリー自身は「南京の虐殺」について何も述べていません。

櫻井よしこ氏の文章に半ば騙されて、読んでもいないのに「戦争とは何か」にて「ティンパリーは根拠のない南京における虐殺を書いています」などと述べてしまう、このお粗末さ。

私が櫻井よしこ氏を批判せざるを得ないのは、こういう現象、つまり「えせ否定派」の増殖現象が起こるからなのです。





※言うまでもなく、揚子江デルタ地帯≠南京、です。揚子江デルタ地帯、って東西に300キロ以上あるのですよ。

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