麻薬市場は36兆円 GDP世界総額の約1% 2005/06/29 22:31
【バンコク29日共同】国連薬物犯罪事務所(UNODC、本部ウィーン)は29日、世界の麻薬取引の市場規模に関する初の報告書を発表し、市場規模は末端価格ベースで3216億ドル(約36兆円)に達すると推定した。世界各国の国内総生産(GDP)総額の0・9%に相当する数字という。 バンコクを含む各国で発表された2005年版の「世界薬物報告」によると、03年の麻薬取引の市場規模は、生産段階の価格ベースで128億ドル、仲介段階の価格ベースで940億ドル。
末端価格ベースの市場規模は、サハラ以南のアフリカ各国におけるGDP総計の約4分の3に当たるという。
また報告書によると、アヘンの原料となるケシの04年の作付面積は19万5940ヘクタールで、前年より16%増加。アヘン生産量は4850トンで前年比2%増となった。