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http://www.tokyo-np.co.jp/00/detail/20050615/fls_____detail__068.shtml
ミャンマー人男性逆転勝訴 高裁で初「難民に該当」
政治的迫害の恐れ認め
政治的迫害の恐れがあるとして難民認定を申請したが認められず、退去強制処分を受けたミャンマー人男性マウン・マウンさん(37)が法相らに同処分などの取り消しを求めた訴訟の控訴審判決で、大阪高裁は15日、マウンさんを難民と認定する逆転勝訴の判決を言い渡した。
竹中省吾裁判長は、マウンさんの民主化運動の活動歴などから「ミャンマーに帰国すれば現政権によって、身体的、精神的な危害を加えられることが予想される。難民条約上の難民に当たる」と判断した。その上で難民不認定や退去強制などの処分を取り消した。
法務省入国管理局によると、難民に当たるかどうかが争われた裁判で、高裁が「難民に該当する」と判断、国側が敗訴するのは初めてという。
昨年7月の大阪地裁判決は「ミャンマーの民主化闘争の海外活動家は100万人いるとされ、政府から個別に迫害を受けるとはいえない」などとマウンさんの主張を退けたが、竹中裁判長は「(男性が活動していた)韓国は約20人で、ミャンマー政府に把握されていたと考えられる」と指摘した。
判決によると、マウンさんは1988年、ミャンマーで民主化闘争に参加。アウン・サン・スー・チーさん率いる国民民主連盟(NLD)韓国支部での活動を経て2001年、不法入国し逮捕された。02年に大阪入国管理局神戸支局で難民申請したが不認定となり、退去強制処分を受けた。
大阪入国管理局総務課は「当方の主張が認められず残念。上告については判決内容を検討して決めたい」としている。
参考:
・外務省のサイトより「難民条約」
http://www.mofa.go.jp/mofaj/annai/pr/pub/pamph/nanmin.html
・難民条約(条文)
http://homepage3.nifty.com/musubime/document/lawdoc/nanmin.htm