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http://news.goo.ne.jp/news/asahi/shakai/20050615/K2005061500511.html
2005年 6月15日 (水) 23:04
奈良市の小1女児誘拐殺害事件を受け、子どもへの不審な「声かけ」などを禁じて犯罪防止を目指す条例づくりを進めていた奈良県警は15日、条例案の要旨を発表した。慎重論もある中で、子どもへの言いがかりや児童ポルノの所持を禁止し、最高で罰金30万円の罰則を盛り込んだ。県は20日開会の6月定例県議会に提出し、可決されれば公布の3カ月後に罰則規定を施行する。文部科学、法務両省によると、「声かけ」を規制する都道府県条例は今のところないという。
名称は「子どもを犯罪の被害から守る条例」。子どもの犯罪被害防止と安全確保を目的に、刑法や児童買春・児童ポルノ禁止法などには触れないものの犯罪につながりかねない行為を制限する。
禁止されるのは、保護監督者が近くにいない13歳未満の子どもに対する(1)惑わしたり、うそをついたりする行為、(2)言いがかり、ひわいな発言、体をつかんだりつきまとったりする行為のほか、(3)13歳未満の子どものポルノ映像や画像の所持、保管。
5月に条例案の骨子を公表して意見を募ったところ、13都府県から45件が寄せられた。「声かけ」については、「あいさつや注意との区別がつかない」「冤罪を恐れて、安全のために子どもに声をかける人が少なくなる」という心配があったほか、「すべてのポルノ所持の禁止は表現の自由を侵害しないか」との指摘もあったという。
このため、住民らによる登下校時の「声かけ運動」と外見的に区別しにくい(1)については罰則を科さず、(3)の規制対象は実写のみでアニメなどは除いた。(2)と(3)に違反すると30万円以下の罰金または拘留、科料を科す。
条例案の要旨は県警のホームページで公表している。