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実際に薬としての価値のない治療薬である気休め薬を投与すると,患者の約3分の1はある程度快復の兆しを見せる傾向がある,と医学研究者たちは長年考えてきた。しかし新たに行なわれた研究で,気休め薬にはもっと効力のあることが分かった。ニューヨーク・タイムズ紙が最近伝えたところによれば,米国カリフォルニア州ラホーラの科学者たちは,新しい治療薬を試験的に投与された7,000人近くの患者について調査した。後に,その薬は医学的には効力のないことが分かったが,その調査によれば,その薬で3分の2の患者の病状は,少なくとも一時的に好転した。ある場合,この偽薬効果によって生物学的にも実際に快復が見られることがあるとはいえ,科学者たちはこの効果が時として,快復したと報告して医師を喜ばせたいという患者の願いの表われであると警告している。それで研究者たちの中には,この調査を根拠に,新しい医薬品にはもっと厳しいテストをする必要があるとする人もいる。