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現在の日本には、人口1億3千万人に対し9400程の病院があります。
ドイツは8600万人に対し、2000程です。
日本にこんなに病院の数が多いのかというと、医療行政として国が計画的に増やしたわけではありません。
誰が開業しても確実に儲かる時代があり、その時期にかなりの数が設立されたのです。
しかし、ここ10数年あまり病院の倒産が相次いでいます。
大きな病院より、ベッド数100以下の小規模な病院が消えていっています。
また、病院の数が多いといっても、その大半は都市部に集中し、地方では病院数も少なく、相変わらず医者不足に頭を抱えている状態が続いています。
先日、過疎地医療に従事する医者の養成を目的としている自治医科大学(47都道府県が一律に負担する年一億円以上の資金によって運営されている)の卒業生が、長野県内の過疎地診療所に13年間にわたり、一人も勤務していない事が明らかになりました。
長野在住の方達にしてみれば、県民の税金を年間1億以上も費やしているのに、過疎地を理由に、一人の医者も派遣されない事に怒りを感じるのは当然だと思います。
病院の都市部への集中、地方の慢性的な病院不足。
そして小規模病院の倒産。
病院も利潤を追求しなければいけないのでしょうか?
本物の医療を実践できる誠意ある医者が生き残って欲しいと思う。
そろそろ、不均衡の是正をするべきではないだろうか。