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(回答先: Re: Re:ダイヤか命か?あの時、やはりダイヤ優先で人命救助を後回しにしたのは 投稿者 Narongchai 日時 2005 年 5 月 05 日 12:48:24)
私も、海外放浪が人生の2分の一以上になりました。私の職業上の友人(勿論、日本人)には、40年間、インドに滞在している農業技術者も居ます。
最近、彼の一時帰国に合わせて、渋谷のトアル居酒屋で、「やっぱり、日本人は、顔の無い国として、尊敬されている内が良かった。」と話したことを思い出しました。
アジアでは特に、タイ人・インドネシア人の時間があって、約束の時間に遅れるの、彼らにとって、当然です。しかし、私たち、日本のビジネス・パーソンは、彼らが遅れるのを知っていて、絶対に、待ち合わせ時間の10分前に現場に行って待ちます。彼らが、一時間遅れようと、二時間遅れようと、笑顔で迎えます。また、日本人の側が、5分でも遅れたら、必ず、頭を下げて謝ります。
こうすることが、逆に、アジアの現地人への、無言の圧力となり、彼らに、自然と、日本人の精神を知らせることになります。
自分の立場が上位にある時ほど、こうした対応を心がけます。
これは、おそらく、大手の商社、JICA、外務省などでは、一般的な接遇マナーとして、先輩から後輩に、引き継がれたことでしょう。私も、先輩から教わったマナーの一つです。
中国人も、韓国人も、南アジア人も、西アジア人も、東南アジア人も、殆ど、皆、戦後の日本の姿を尊敬しています。特に、所謂、アジアの昇竜と言われた国々は、熱心に、日本を真似て、日本のような国に、早くなりたいと努力して来ました。
マハテイール氏は、あまりに直裁に、日本贔屓を声高に述べて、米国の『顰蹙』を買いました。在る時、マレーシアで、英国のマスコミが、バブル崩壊後に日本に当てつけて、マハテイール氏に、「今の日本も、あなたは見習った方が良いと言うのでしょうね。」と問いかけました。私も、同じ部屋にいましたので、マハテイール氏の顔が、少し曇ったのが分かりました。でも、マハテイール氏は、堂々とスマイルに戻り、「反面教材として、学ぶこともあります。」と応えていました。私は、思わず、その英国の記者を睨みつけていました。
小泉改革の是非は、ここで述べませんが(私は、小泉改革は、間違っていたし、失敗したと思っています。)、結果として、これまで、アジアの民衆が、心底から日本人を尊敬していた、「安くて良い電化製品・車」「平和への貢献」「非軍事国家」「広島・長崎の教訓」「几帳面さ、真面目さ」「正直さ」「総中流社会」「勤勉さと学力の高さ」、これらの要因が、一気に、小泉政権下で、崩壊してゆきつつあります。
JR西は、中曽根行革の後遺症という側面が強いと思います。
Narongchaiさんの文は、地道な生活から吐露されたものであることが、良く分かり、味わい深く、随筆的な思索に誘います。