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http://www.zakzak.co.jp/top/2005_04/t2005042806.html
「赤本」勉強不足…解けない虫食い問題集に
どうなる?受験生のバイブル「赤本」
「赤本」真っ青−。通称「赤本」として受験生に親しまれてきた大学別の過去の入試問題集が、ピンチを迎えている。入試問題に使われたエッセーなどをそのまま掲載したところ、作家や学者らが、「無断転載された」として損害賠償を求める訴えを東京地裁に起こしたのだ。今春発売される05年度版については、掲載の承諾が得られなかった作品を削除。巨大な“虫食い”のある過去問題集となってしまった。
04年度の「赤本」について27日、出版元の世界思想教学社(京都市)を相手取り、計734万円の損害賠償請求を東京地裁に起こしたのは、作家のなだいなだ氏、劇作家の平田オリザ氏、故川端康成氏の家族ら12の個人・団体。原告側によると、30校分あまりの「赤本」で無断転載があり、使用料として約190万−14万円の支払いを求めている。
著作権法上、試験問題については著作権者の承諾がなくても出題できるが、これを営利目的に転用する受験産業などは、著作権者に対し承諾を得る必要が生じる。
原告らが会員の著作権管理団体「日本ビジュアル著作権協会」から昨年、同社に対し問い合わせがあり、今春発売の「赤本」では、承諾の得られなかった作家の文章については削除している。
ZAKZAK 2005/04/28