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衆院郵特委員長のサプライズ
衆院郵政民営化特別委員会の二階俊博委員長人事は本誌を含め全マスコミの政治記者の予想が外れた。二階自民党総務局長(二階グループ)の起用は100%小泉純一郎首相の人選によるものだ。当初,本人も意欲満々だった大島理森前国対委員長(高村派)を始め,亀井善之前農水相(山崎派),笹川尭総務会長代理(旧橋本派),額賀福志郎前政調会長(同)の名前が挙がっていた。
事実,二階に決まる2日前の17日には中川秀直国対委員長が額賀に打診していたほどで,19日夕方,官邸に呼ばれた武部勤幹事長と中川国対委員長は首相から人事の一任を取り付けられた直後,「特別委員長には二階総務局長を充てたい」と言い渡され,その場で自ら二階に電話をかけ,官邸に来るよう伝えた。山崎拓前首相補佐官の同委員会筆頭理事人事は,先の衆院統一補選で返り咲いた山崎が当選報告のため官邸を訪れた際,首相が委員長就任を要請したが,固辞した山崎が筆頭理事ならばということで,実は19日以前に決定していた。
補選後,官邸で小泉は秘書官に「党の総務局長は誰だっけ?」と尋ねたことがあり,次の総選挙を念頭に人 選を行ったということである。腕力タイプであると同時に,政策調整や党外根回しについては保守党幹事長時代から定評があり,加えて民主党にもネットワークがある二階の委員長就任は絶妙人事と言っていい。肝心の郵政民営化法案政府案は,今後両院の特別委員会で審議されるが,会期延長の今国会会期内の成立は間違いない。
法案の修正を求める自民党内反対勢力が拘るのは「3事業の一体化」であり,小泉官邸サイドが譲れないのは「職員の非公務員化」である。その両者の妥協点,落しどころが決まるのは,恐らく舞台が衆院から参院に移ってからではないか。同委員会には自民党委員21人中6人と理事1人が反対勢力から起用されたが,笹川理事も最終的に修正・成立に異論がないとされる。さらに反対派勢力の拠点「綿貫勉強会」に集まった96人の衆参院議員のうち30人近くを出している亀井派の谷津義男事務総長もオフ懇で,派閥の8割は問題ない,唯一反対しているのは会長(亀井静香元政調会長)だけだと語っているほどだ。96人のうち真水で絶対反対は2割弱というのが実態である。
(以下略)
http://www.insideline.co.jp/cover_stories/cover_st.html
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