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「東京新聞」5/31朝刊より転記
時事通信社の最近の世論調査結果によると、政党支持率で民主党は9・0%だった。岡田克也氏が党代表になって一年。一けたに転落したのは初めて、と報じている。
一方で同じ世論調査での自民党の支持率は22・6%。別のメディアの調査でも、ダブルスコアほどの差を民主党につけたりしている。
こうなると、ひょっとして衆院が解散されて総選挙になっても、今なら最悪でも比較第一党にはなれるなぁ。そんな会話が自民党議員や秘書たちの間で交わされる。
前回2003年秋の総選挙から一年半ちょっとしかたってないし、党が勝っても自分は落選なんてこともあるかもしれないので、誰も本音で解散を望んだり予見したりしているわけではない。
郵政国会の先行きに多少の不透明感はあっても、政局の混乱に発展することはないと自民や公明の与党幹部たちが言い切るのには、そういうことがある。民主党だって、こんな支持率では本腰で仕掛けてこれないだろう、と。
こんな支持率…。心安らかな与党と違って、次の選挙に政権奪取をかける民主にしてみれば、支持率の一けた転落など、あくまで一過性のことでなければならない。で、勝負に出た。というか、一発逆転を試みてみたのが、審議ボイコット作戦だ。
旗を振るのは国対委員長の鉢呂吉雄氏。1948年生まれ、団塊世代の57歳。五五年体制の続いた北海道の旧社会党出身。衆院当選5回。
「まっすぐ、ひたむきに」の岡田民主党にあって、「はったり」も利かす役回りを期待されて、昨年9月からこのポストに就いている。
腕の見せどころとなった今国会、前半戦は「無風」「なぎ国会」と評判が芳しくなかった責めを負い、後半戦に失地回復を帰したようにも見受けるが、いかんせん、党の中からは「展望なき戦い」と、突貫戦法に一線を画すひそひそ声が聞こえてくる。
このまま突っ張り続けて果実は得られるか。いずれ審議に復帰する時、誰もが納得できる理屈づけをどうするか。
同じ団塊世代として、鉢呂氏の前途をはらはらして見ている。自戒も込めてひと言。
事に臨むには大きな絵を描いておかないと、
玉砕が目に見えている。
論説副主幹 谷政幸
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