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http://www.asahi.com/international/update/0527/020.html
南北アメリカ34カ国が加わる米州機構(OAS、本部・ワシントン)事務総長に26日、チリ前内相のインスルサ氏が就任した。米国が予算の6割を担う組織のトップに、米国が当初支持しなかった候補がつくのは半世紀余の歴史で初めて。
米メディアによると、米国は当初、エルサルバドル前大統領のフロレス氏を支持したが、米州で唯一、イラクに派兵している同国への「論功行賞だ」との反発が広がり、同氏は出馬を辞退。選挙は米国が支持に回ったメキシコ外相のデルベス氏と、南米などが推すチリ内相(当時)インスルサ氏の対決になった。
ところが、5回続けて票が同数に。デルベス氏は2日の再選挙直前に「西半球の団結のため」として立候補を断念した。勝ち目がなくなったと見たため、と受け止められている。
結局、インスルサ氏は米国を含む31カ国の支持で就任が決まったが、米国は最後に勝ち馬に乗り換えて体面を保った形だ。
同氏は米州機構から締め出されているキューバの復帰に理解を示し、「反米」ベネズエラのチャベス政権から支持を得ていたことから、米国には警戒感が強かった。
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