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我が国の犬っころメディアどもは石原慎太郎東京都知事を常に援護してきた。ある時は時局に関する彼の意見を番組で紹介するという形で、あるいは彼独特のパフォーマンスを積極的に取り上げるという形で。
それらの犬っころメディアどもがなぜ石原慎太郎を絶賛しているのかということは安倍ジョンイル絶賛にも繋がるこの国のメディアと権力との癒着ということになるのであろうが、しかしここではそのことではなく犬っころメディアどもが報道しないこと、すなわち石原都政の素顔について触れていきたい。
石原慎太郎はご承知のように東京都知事である。総理大臣でもなければ、外務大臣でもない。彼の業績を見るにはお得意の外交問題でのパフォーマンスではなく、行政の実態を見なければならない。しかしその東京都の行政はメディアが決して語らないことで逆に想像できるように悲惨な状態に陥っているのである。
その破綻した行政の象徴が、かの悪質な右翼偏向メディア・フジテレビも鎮座する、臨海副都心地区である。
フジテレビら犬っころメディアどもがお洒落スポットとして必死にアピールしているこの臨海副都心地区、しかし実際現場をみると空き地や空きビルが点在する寒々しい景色が広がっている。
当初この臨海副都心開発計画は都出資の臨海副都心開発の為の第三セクター各社が銀行などから融資を受け海を埋め立て、そしてそれを企業に転売し利益をあげるという「都民の金は一円も使わないにも関わらず開発は進み、しかも出資者の都も儲かる」というものであったのだが、実際はまだ四割近くの土地が処分できないまま放置され、また第三セクター自体が建設したビルもテナントが集っていないのである。
今これらの開発に関わった第三セクター各社は総額八千億円ともいわれる債務を抱えている。これだけの大赤字を抱えていては都出資の第三セクターといえども破綻ということも現実味を帯びてきている。現実に産業労働局所管の第三セクター2社は破綻処理が決定している(5月20日・共産党機関紙赤旗)。
にもかからず都は残る第三セクター救済の為、様々な形で臨海副都心開発への巨額の支出を行い、今も都民の血税が泡と消えている。その額は既に石原都政下で二兆円。そして今後も一兆円追加されることが決定しているという(共産党都議団調べ)。
開発当初は「都民の金は一円も使わない」という触れこみであったにも関わらず都民にはこの巨額の負担である。驚き呆れるばかりであるが、しかし都議会ではこの臨海副都心開発に反対する者はほとんどいない。自民、公明はおろか民主党まで石原都知事に全面協力し、これら第三セクター救済に賛同しているのである。
そして挙句の果てに、この取り返しのつかない大失政を「臨海副都心にカジノを建設しカバーする」などと夢想し、巨額の公費で海外の高級カジノ、例えばラスベガスやモンテカルロに「研修」旅行に行っているのが石原都政とそれを支える都議会「与党」の素顔なのである(にも関わらず誰しも「研修」旅行中は賭博行為は行っていないと力説しているらしいが)。
ちなみに共産党のある都議候補は福祉予算削減、民間移管の一方でのこれら臨海副都心開発に対し「福祉は民間へ移し、不動産事業は東京都へというのは逆さま」と批判している(5月20日・共産党機関紙赤旗)というが、もちろんそんなまっとうな批判が犬っころメディアでとりあげられることは決してない。今日も都民の血税はひっそりと海の泡と消え、一方で石原都知事の外交に関するパフォーマンスがテレビや新聞で取り上げられていく。
東京都、そしてこの国の不幸はできの悪い政治家がいることではなくそれを支えるメディアがいることかもしれないと思う日々である。
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