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ザ・スクープ
http://www.tv-asahi.co.jp/scoop/index.html
5月15日(日)午後2時放送「ザ・スクープスペシャル」
〜終戦60年・ベトナム戦争終結30年特別企画〜
検証!終わりのない戦争
知られざるヒバクシャたち
今から60年前の8月、広島と長崎に落とされた原子爆弾。
その犠牲者は20万人を越えたが、地獄絵はそれだけでは終わらなかった。
放射能に蝕まれ、後遺症に苦しむヒバクシャたち。
それから約20年後、ベトナムで散布された4400万リットルもの枯れ葉剤。
湾岸戦争やイラク戦争で100万発以上投下された劣化ウラン弾。
そこには広島、長崎とのある共通点がある。
戦争が終わっても果てることがない悲劇の連鎖…
ダイオキシンが、放射能が、環境や人体も含む生態系を汚染し、
その負の遺産が終戦後も延々と受け継がれていくのである。
終戦後、ベトナムやイラクの病院は、ガン・白血病患者や奇形の子供たちで
埋め尽くされていった。そして、恐るべき後遺症に見舞われたのは
戦争に参加した米軍の帰還兵やその子供たちも同様であった。
そして、食物連鎖や親から子への汚染の遺伝によって悲劇は今なお続いている。
21世紀に入ってもベトナムで生まれ続ける先天性障害児。
また、イラクにばらまかれた劣化ウランの半減期は45億年であり、
その影響は未来永劫続くとさえ言われている。
アメリカは今も、劣化ウラン弾と続出する奇病の因果関係を否定しているが、
軍の極秘文書が「第二の枯れ葉剤」であったことを雄弁に物語る。
ベトナムとイラク。2つの国で米軍が敢行した「環境破壊」を通じて、
半永久的に地球を汚染し、自国兵も含む人々の体を蝕むことをも厭わない
「アメリカの正義」の正体に迫る。
第一部
ベトナム戦争終結から30年
〜枯れ葉剤がベトナムに残したもの〜
今年4月30日、ベトナムはサイゴン陥落30年を迎えた。
終戦後、目覚ましい経済成長を続けるベトナムだが、その一方で戦争の爪痕が
色濃く残っている。戦争中、ゲリラが潜むジャングルを一掃するために大量に散布された枯れ葉剤「エージェントオレンジ」。
その中には、わずか7グラムでニューヨーク中の人を殺せると言われる猛毒
ダイオキシンが170キログラム以上も含まれていた。この恐怖の化学物質は数百万人とも言われる人々の肉体を、土壌や水を汚染していった。
あれから30年経った今も、枯れ葉剤を浴びた人々の子供に先天的障害児が
続出、さらに食物連鎖によって汚染を免れた人々にも拡大しつつある。
番組ではベトナム、アメリカの今を緊急取材。これまでザ・スクープが取材してきた膨大なVTRも交えて、恐怖の実態を徹底検証する。
あれから30年・・・ベトナム戦争は今も終わっていなかったのである!
第二部
イラクでベトナムの悪夢再び!?
〜検証!恐怖の劣化ウラン弾〜
ベトナム戦争から16年、「枯れ葉剤の悲劇」はイラクを舞台に繰り返された。
新たな環境汚染の主役は放射性廃棄物から作られた劣化ウラン弾である。
この「もうひとつの核兵器」は、1991年の湾岸戦争で約95万発投下され、
約320トンもの放射性廃棄物がイラク全土にばらまかれた。
1995年頃から、イラクには小児ガンや白血病の子供たちが続出。
一方、戦争に参加したアメリカ兵43万人も被爆し、「湾岸症候群」に苦しむ
帰還兵は約15万人。終戦後に生まれた湾岸ベイビーの先天的障害率は67%に達すると言われる。しかし、米国政府は劣化ウラン弾の影響を一貫して否定、2003年のイラク戦争でも国際的非難の中、躊躇なく使用に踏み切った。
現地調査した慶応大学・藤田祐幸助教授によれば「イラク全土が永久に放射能に汚染され、もはや人が住める状態ではない」という。もちろん、自衛隊が駐留するサマワでも高濃度の汚染が確認されている。そして、去年2月、サマワで復興任務に就いていた米兵たちの尿から劣化ウランが検出された。
被爆症に苦しむ帰還兵は言う。「政府は真実を隠している。サマワ全体に放射能の砂埃が舞っていて、自衛隊員がそれを吸わずに生活することは不可能だ。」
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