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昨年十二月に八十四歳で死去した詩人石垣りんさん。作品の一つ…(東京新聞筆洗)
http://www.asyura2.com/0502/senkyo9/msg/415.html
投稿者 天魔降伏 日時 2005 年 5 月 02 日 16:34:20: 8b6UqhBoidy/2

(2005/5/2)

昨年十二月に八十四歳で死去した詩人石垣りんさん。作品の一つ…

 昨年十二月に八十四歳で死去した詩人石垣りんさん。作品の一つに「崖(がけ)」がある▼<戦争の終り、/サイパン島の崖の上から/次々に身を投げた女たち。>で始まる詩。<美徳やら義理やら体裁やら/何やら。/火だの男だのに追いつめられて。/とばなければならないからとびこんだ。/ゆき場のないゆき場所。/(崖はいつも女をまつさかさまにする)…>▼昭和十九(一九四四)年六月、サイパン島に米軍が上陸した。激しい戦闘の末、日本軍は玉砕した。悲劇を増幅させたのは民間の邦人の自決。米軍の投降の呼びかけもむなしく、多数の人がバンザイクリフとも呼ばれたマッピ岬から飛び降りた。記録フィルムを見たことがあるが、痛ましい限りの光景だった▼「鬼畜米英」への恐怖もあったかもしれない。が、「生きて虜囚の辱めを受けず」と、捕虜になるより死を説いた「戦陣訓」の影響もあったのだろう。兵士に死を強要する教えが市民の心をも支配した。戦争や軍国教育の狂気を思う。多くの人が戦時中の「美徳」に追いつめられ、崖から身を投げた▼そんな悲劇の地のサイパン島を天皇、皇后両陛下が六月に慰霊のため訪問する。両陛下の海外訪問では初めて慰霊が目的となる旅だ。戦後六十年がたっていよいよ戦争や戦没者の記憶の風化が言われる。それを現代の日本に思い起こさせる貴重なご訪問になろう▼この大型連休中もたくさんの人が、かの島を旅するはずだ。倒れた兵士、身を投げた市民のことを振り返り、しばし心の中で頭(こうべ)を垂れてもらえればと思う。

http://www.tokyo-np.co.jp/hissen/index.shtml

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