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ジャーナリストむのたけじさん(90)を塾頭として湯沢市内で開かれている「平和塾」を23日夜、「九条の会」事務局の高田健さん(60)が訪れ、改憲阻止に向けての決意を語った=写真。
高田さんは、衆参両院の憲法調査会を見続けてきた。この日は自民党の新憲法起草委員会がまとめた「要綱」についても解説。「国の目標」として「地球上いずこにおいても圧政や人権侵害を排除するため不断の努力を怠らないこと」としているのを、「米国の先制攻撃論に乗って、日本軍が世界中に出ていけるようにするものだ」と喝破するなど、もっともらしく聞こえる論に潜む危険性を示してみせた。
また、改憲論が高まっているものの、9条については堅持派が各種の世論調査でなお多数だと指摘。専守防衛論者から非武装中立論者まで、立場を越えて「9条を守る」一点で結集すべきだ、と訴えた。
続いてむのさんが「希望に満ちていた」50年前と、日中首脳会談の成り行きが注目される今と、二つのバンドン会議を引き合いに、第2次大戦後、アジアやアフリカで平和を目指す動きが、損なわれていった過程を解きほぐした。そのうえで、もはや国民投票を見据えた取り組みが重要だと語った。
平和塾は03年末に開講。この日は2期目の2回目で、約50人が参加した。
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23日は9条の会事務局の高田健さん(中央)がまず話した=湯沢市内で
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