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20日、南米のエクアドルでルシオ・グティエレス(48)大統領が議会で弾劾された後、首都キトのブラジル大使館に逃避するという事態が発生した。
同日、エクアドル議会は議員100人のうち野党議員62人全員の賛成で、最近絶えない反政府デモの責任を問い、大統領を強制的に辞任させることにした。直ちに憲法にのっとって、アルフレド・パラシオ(68)副統領が大統領職に昇格した。
▲事態の概要〓議会の大統領弾劾は銃器と凶器で武装した数千人の反政府デモ隊と、大統領支持者たちの占拠した議事堂で、一触即発の流血衝突を予告する中で行われた。
事態が悪化するや、伝統的に政権の黒幕の役割を果たしてきた軍部も「公共の安全を守るために大統領に対する支持を撤回する」と発表した。
グティエレス大統領は弾劾案が通過された直後、ブラジル大使館に逃れ亡命申請をしており、ブラジル政府は亡命を許可した。
パラシオ新任大統領は就任演説を通じて「今日でグティエレスの横柄と市民の憂慮は終わった」と宣布した。心臓病専門学者出身のパラシオ新任大統領は左派理念の貧民層友好政策を実施するものとみられる。
▲原因〓今度の事態は昨年12月、グティエレス大統領が議会を動員して、自分を腐敗の疑いで弾劾しようとしていた最高裁判事らを兔職する議案を可決するようにしたことから始まった。
その後、憲法専門家らは議会の投票が違憲だという意見を出しており、相当数の野党地方自治体の長らも大統領の解任を強く要求した。民心もグティエレス大統領から背を向けた。
結局、13日から首都キトを中心に大統領の解任を求めるデモが始まっており、20日にはデモ隊が議事堂に乱入して器物を壊す暴動様相に発展した。
専門家らは今度の事態の根本的な原因は、グティエレス大統領が原住民族団体と左派の圧倒的な支持で当選したが、期待とは裏腹に親米政策と超緊縮経済政策に急旋回し、支持階層を失ったことにあるとみている。
最近は側近の不正が相次いで浮上し、米国からも背を向けられた。グティエレス大統領の亡命でエクアドルは、10年間で3人の大統領が任期を満たすことができず追放されるという政局不安が続いている。
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また米帝の仕業なのか?? 田中宇の見解をききたい。
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