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4月20日―メデアを創る
◇バンドン会議にふさわしくない小泉首相
バンドン会議50周年記念の首脳会議が22日からジャカルタで開かれる。そこへ日本が西側先進主要国としてただ一人参加する。しかも出席するのは小泉首相だ。歴代の日本の首相の中でかつてないほど対米従属外交を推し進め近隣諸国との関係を悪化させてしまった首相が出席する。これほどのジョークがあろうか。
今から50年前、アジア・アフリカの首脳が「反殖民地主義」、「非同盟主義」を掲げ、インドネシアのバンドンで首脳会議を開いた。会議では、内政不干渉、国家の平等承認、領土保全の尊重、紛争の平和的解決など、いわゆる「平和の10原則」を宣言、採択した。この考えが1961年に発足した非同盟諸国会議の理念に受け継がれて行ったのだ。
その後の展開は国際政治の限界により無残な姿を見せた。相次ぐクーデター、紛争、開発の遅れ・・・バンドン精神も色あせていく。しかし今から50年前、インドのネルー、中国の周恩来、エジプトのナセル、インドネシアのスカルノなどの第三世界の指導者たちが抱いた「第三世界の台頭」という理想は、今こそ蘇らせるべきではないか、そういう願いを込めて開かれる50周年記念会議なのである。
そんなアジア・アフリカ諸国の首脳が集まる会議に、世界の覇権、軍事国家米国に追従し「他のどの国との関係が悪くなっても米国との関係さえ良ければ日本は安泰だ」などと国会で公言する小泉首相が出席し、そこで何を訴えるというのか。断片的に報道されている中身を見ると、テロ対策の協力を進める考えを表明、ツナミを含む防災の重要性を強調、国連常任理事国の票固めの為アフリカ向け援助の増額を打ち出す・・・なんだ、これは。おまけに議場外での個別外交の最大の焦点がコキントウ中国主席との歴史問題の解決だという。
現下の最大の外交問題は、小泉首相の靖国参拝からくる反日運動の沈静化だ。この問題に関する小泉首相の認識は、この危機的状況においてなお信じがたいほど強硬である。靖国神社参拝が中国人民の感情を傷つけているとの中国側の重ねての指摘に対し、小泉首相は19日昼官邸で記者団にこう語ったというのだ(19日朝日夕刊、20日毎日、しんぶん赤旗)。
「私はそうじゃないと思いますね。不戦の誓いと戦没者への哀悼の念で参拝している・・・(日本の国益に反するとは)思わない・・・それぞれの国には歴史もあるし、伝統もある。考え方も違う・・・」
こりゃ、ダメだ。
連休の外遊先として行くところがないからといって、よりによってバンドン会議に行って恥をかいてこなくてよい。アジア・アフリカの首脳の集まりの中で孤立してこなくてもよい。公邸にこもって一人音楽でも聞いていればよいのだ。好きな郵政民営化の改革案を勉強していればいいのだ。そうすれば皆がハッピーになる。税金の無駄遣いも避けられる。
http://amaki.cc/bn/Fx.exe?Parm=ns0040!NSColumnT&Init=CALL&SYSKEY=0043
おまけ:嬉しかった(4/20)
私の最近著「ウラ読みニッポン」(講談社)の書評を偶然見つけた。4月23日号の週刊東洋経済114ページである。
つぎのくだりが私をいたく感動させた。こういう好意的な書評を見知らぬ人が書いてくれるだけでも、書き続けていく価値があると思った。
「・・・本書は、現状に真っ先に警鐘を鳴らすべき新聞が使命を忘れ権力に屈していると憤る著者が著した新聞批評だ・・・著者は、社会における「毒ガス」の発生をいち早く感知するカナリアの役目を負っているように見える。
2003年のイラク戦争から”天木カナリア”は鳴き続けている。問題はそれを聞く我々の側。カナリアが鳴いても感受できなければ意味がない」
http://amaki.cc/bn/Fx.exe?Parm=ns0040!NSWhats&Init=CALL&SYSKEY=0008
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