現在地 HOME > 政治・選挙・NHK9 > 296.html ★阿修羅♪ |
|
中国を訪問した 自民党の町村外務大臣は4月18日、テレビ朝日とのインタビューの中で「日本の教科書はまったく戦争を美化していない。中国の方の勘違い、思いこみでは」と明言した。
日本国内でも扶桑社の歴史教科書へ怒りの声が広がる中、それが全く問題のないものであると言い切り自らも真摯な歴史認識とは対極に位置する者であることを露呈した町村外相。これこそ火に油を注ぐという行為であろう。
ところであまり日本の商業メディアは報道していないが、今回の一連の反日騒動は中国のもっとも自由で民主的な都市「香港」にも飛び火しているのである。香港各紙は一斉に日本の歴史教科書を批判し、既に反日デモも行われている。
なぜ彼らはほとんど触れていないのだろうか。思うに、日本の多くの商業メディアは今回の一連の動きを「単に中国の愛国教育のせいだ」と決めつけ矮小化するある種のプロパガンダ報道を続けている。しかし愛国教育とは無縁のはずの香港でも人々の怒りをかっているという事実はそれらの企みを粉砕するものでもある。であるからこそ、その事実を日本国民の目から遠ざけようと、香港での事象をまったく報道しないのではないか。
そこで今回は日本の商業メディアが触れないていないこと、すなわち香港で新聞各紙が、一連の反日デモの原因となりかつ町村外相が戦争を美化していないとする歴史教科書について、どう報道しているのかということを紹介したい。尚、それらは日本共産党機関紙赤旗4月8日付記事からの引用である。
文匯報六日付
社説「歴史を改ざんし反省を拒みながらどうして国連常任理事国にはいれるのか」
「右翼団体・新しい歴史教科書を作る会が編纂した『新しい歴史教科書』はなんらはばかることもなく侵略戦争の歴史を美化し、歴史的事実を改ざんしており、愚かにも侵略の歴史を覆すことを企んでいる」
「日本は自らが引き起こした侵略戦争で被害を受けた国への謝罪と賠償を頑固に拒絶し、小泉首相は戦犯を祭る靖国に四年続けて参拝した」
「日本は急速に軍備を拡大し、なんとしても平和憲法を改定し自衛隊海外派兵を全面的になしとげようとしている」
「こうした動きは日本が依然として世界の潜在的危険要因であることを示す。このような国家が国際社会の安全保障問題で重要な決定をする場に参加する資格はない」
明報六日付
社説「中国と韓国が手をとりあい日本に反撃」
「日本の文部科学省は、中国や韓国などアジアの国家と人民の強い反対を顧ない」
大公報七日付
記事「日本、歴史を歪めてアジアの人達の共通の敵となる」
▼参考資料
六日付 中国共産党機関紙人民日報
論評「日本の右翼教科書は反面教師」
「(新しい歴史教科書を主導する作る会メンバーについて)ねじまがった心理状態と病的な編集方針では必然的に欺瞞に満ち、歪曲された劣悪な内容の製品をでっち上げる事になる」
「侵略を美化し、史実を歪曲し責任逃れをする右翼教科書は人類の正義と良識に対する挑戦であり、全ての被害国の人々の感情をひどく傷つけ、日本の青少年の思想を害するものだ」
「(内政干渉との日本政府の反応について)アジアの隣国に対する日本軍国主義の対外拡張の史実を誤魔化し改ざんすることにかかわるもので日本の内政の範囲を超える事は明らかだ」
「(教科書問題の本質は)侵略の歴史を日本が正しく認識できるかどうか、正しい歴史観で若い世代を教育できるかどうかだ」
「(日本政府の国定教科書ではないとの弁明について)こうした言い分は(自国の歴史上の誤りを詳しく教科書に盛り込んでいるドイツやフランスの例からしても)まったく成り立たず、このような態度はこの反面教材に醜悪な一筆を加えるだけだ」
▲このページのTOPへ HOME > 政治・選挙・NHK9掲示板