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国連常任理事国入りを目指す日本政府の動きが、教科書改訂をめぐる歴史認識問題と連動、中国、韓国で大規模な反日デモを誘発している
▼その背景に小泉首相の靖国参拝問題があることは、中韓両国政府が明言している。首相の対応に注目したのだが、十一日夜、首相は中国の国民感情に影響を与えていることは認めつつ、またも国会答弁で連発した「適切に対応する」を繰り返した
▼「適切」という言葉は、昨年十一月にチリで一年一カ月ぶりに実現した日中首脳会談で、胡錦濤主席が「今日の中日関係の政治的停滞と困難は、日本政府指導者の靖国参拝が原因だ。適切に対処してほしい」として使った。これに首相は「誠意を持って受け止める」と答えたはずだ
▼あれから半年、相手の使った言葉をおうむ返しのように繰り返すことが「誠意」ある対応とはいえまい。国内にも異論のある靖国参拝をこれほどの外交問題にした政治家としての説明が必要だろう
▼評論家の保阪正康さんは、近著『戦後政治家暴言録』(中公新書ラクレ)で、戦後議会政治最大の失言は、イラク派遣自衛隊をめぐる非戦闘地域について、小泉首相の「わたしに聞かれたってわかるわけない」と「自衛隊が行っているところが非戦闘地域」を挙げる
▼昭和十六年の臨時帝国議会で、戦時下でない状況とはなにかを聞かれ、「戦争でないとき、平和になったとき」と答えた東条英機首相とそっくりだという。靖国神社はそのA級戦犯東条を祀(まつ)っていることが問題視されている。それに答える必要があるだろう。
http://www.tokyo-np.co.jp/hissen/index.shtml
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