現在地 HOME > 政治・選挙・NHK9 > 169.html ★阿修羅♪ |
|
政治資金疑惑:
首相関連の団体 1000万円の使途不明
小泉純一郎首相が関係する二つの政治団体が同じ事務所を使いながら、家賃などの事務所費を別々に政治資金収支報告書に記載していた疑惑で、04年も同様の記載を続けていたことが分かった。報告書通りだと、03〜04年の2年間で、家賃など約2300万円を支払ったことになる。だが家賃は実際には約1000万円のため、雑費を除いた約1000万円の使途が不明になっている。
3月28日に神奈川県選管が受理した報告書などによると、政治団体は首相が代表の「自民党神奈川県第11選挙区支部」と、首相の実弟正也氏が代表の「小泉純一郎同志会」。選挙区支部は96年から神奈川県横須賀市のビルに事務所を置いている。同志会は同市内の首相の自宅敷地内にあったが、03年から選挙区支部事務所に同居した。
報告書によると、03年の選挙区支部の事務所費は同志会が同居する前とほぼ同様の約696万円、04年も約635万円だった。同志会は03年に約505万円、04年は約560万円だった。
総務省によると、事務所費は家賃が中心で電話代、切手代などが含まれる。関係者によると、事務所(広さ約110平方メートル)の家賃は月額約40万円で、年間約500万円になる。事務所があるビルの所有者も昨年、「2団体分は受け取っていない」と証言していた。
首相は03年報告書の疑惑について04年10月、国会で追及を受けた。同志会の事務所費の使途について、10月18日の衆院予算委で「(自宅敷地内にあった)当時から家賃の支出はない」「切手代、電話代など」と説明した。しかし、同21日の参院予算委では「切手代、電話代に加え、家賃等を負担している」と答弁を修正した。使途の細目を尋ねられると「政治資金規正法上、記載の必要がない」と述べた。
政治資金規正法は政治活動に関する1件5万円以上の支出について、領収書の提出を義務づけている。だが、家賃や人件費などの経常経費は領収書が必要ない。このため、収支報告書に事務所費(家賃など)として記載すれば、使途をチェックするのは不可能で、同法の問題点の一つと指摘されている。
首相の国会事務所は7日、「(同志会の活動実績などは)公表していない。(事務所費などは)法令に基づいた届け出の通りだ」と文書で回答した。【青島顕】
毎日新聞 2005年4月8日 3時00分
http://www.mainichi-msn.co.jp/seiji/feature/news/20050408k0000m040141000c.html
▲このページのTOPへ HOME > 政治・選挙・NHK9掲示板