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●これも「小泉構造改革」の成果です。
河北新報(仙台)記事より転載します。
・・・・・転載の始まり・・・・・
落書き、知力低下反映? 単純な絵などばかり 仙台
仙台の街を汚す落書きの質が低下してきた。もちろんどんな内容であれ犯罪
だが、以前の落書きはメッセージや芸術性を感じさせるものも少なくなかっ
た。それが最近は単色で、排せつ物の単純な絵やわいせつな文言などばかり。
仙台で落書き消しのボランティア活動を続ける団体は「知力が落ちたのか、低
年齢化が進んだのか」と嘆いている。
泉区の黒松小では5月20日から21日にかけて、完成したばかりの体育館
の壁が汚された。英語でわいせつな言葉が書かれ、単語のつづりは間違ってい
た。同小では、児童の目に触れないようシートで覆い隠した。
野沢令照校長は「なんでこんな刹那(せつな)的なことをするのか。深い意
味もなく、今が良ければいいという短絡的な落書きだ」と怒りが収まらない。
「2年ぐらい前までは芸術的な落書きもあったが、最近は単純なものばか
り」と指摘するのは、泉青年会議所を中心に2年前に結成された「らくがき消
っし隊」の隊員藤巻紀夫さん(39)。
消っし隊によると、4月に地下鉄八乙女駅のガード下やバスプールで見つか
った落書きは、黒などの単色で、排せつ物を単純化した絵や英単語や記号の羅
列。県道仙台泉線でも多くの電柱に落書きされたが、これも「単純で雑なもの
ばかり」(藤巻さん)だった。
市中心部の広瀬通周辺では3月、洋服店などが被害に遭った。これも意味不
明な英単語の羅列。モルタルに書かれるケースも多く、塗料が染みこんで、消
すのに10万円以上かかっている。広瀬通町内会の男性(58)は「落書きは
すべて許せないが、最近は美的感覚のないものばかりで、なおのこと頭にく
る」と語る。
仙台市市民生活課によると、2003年に調査した際に市内で見つかった落
書きは約500件。関係者は「最近はさらに増えている感じ」と話す。
ドロップアウトした若者の行動に詳しい古賀正義中央大教授(教育社会学)
は「難解な漢字を使って強烈なメッセージを示す落書きは、暴走族など統制の
とれた集団が書いていたが、最近の若者は個人化して統制もない。そんな若者
が自分の存在を示したくて落書きしているから、自己満足でメッセージ性もな
く、意味不明な内容になっているのではないか」とみている。
(河北新報) - 6月14日
・・・・・転載の終わり・・・・・
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