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2005.2.22
2005年 森田実政治日誌[47]
「読者の声」、数多くのEメールをいただき厚く御礼申し上げます。
「良い文章とは、自分の流儀に従って書くことである」(モンテスキュー)
[50年来の友人T君より「君は、君のところへ来るメールの声を非常に大切にし、参考にしているが、どんなメールが来ているのか、一部でもいいから見せてくれないか」との依頼を受けました。そのまま見せるわけにはいきませんので、内容を本欄に掲載いたします。お許しいただきたく、お願いします。]
読者の皆さんから数多くのEメールを、毎日いただきます。深く感謝します。すべてを紹介したいのですが、紙幅の関係で一部しか掲載できないことをお詫びします。今日は最近いただいたメールのなかから、ほんの一部だけを紹介します。
(1)大阪府のKさん(女性、55歳)からのメールです。私の「日誌」への反論です。
〈2005森田実の政治日誌[29]の中で“「白子」の駅名を鈴鹿にしたほうがよい”との御意見について、思う事を書かせていただきます。
今から約3000年前、第十代アマキミ ニニキネ(日本書紀ではニニギノ尊)の時代には、すでに「シロコ」の地名がありました。この地には「シロコの桜」にまつわる話が伝承されております。ご存知かもしれませんが、粗筋はこうです。
アシツ姫のご懐妊を喜んだニニキネは、イセに住むアマテルカミに報告しようとミユキされます。マツサカのシロコに宿を取った時、姫の姉の「おなかの子はキミの子ではない」との告げ口を真に受けたキミは、シロコに姫を置き去りにして、一人旅立ってゆきました。
姫は身の潔白を証明せんと桜にちかいをたてます。子が生まれた日に、シロコの桜は咲きました。そして咲き続けたことでキミの誤解もとけ、キミはアシツ姫を「コノハナサクヤ姫」と命名し、なお仲睦まじく国をおさめた。という話です。
その桜は「白子の不断桜」として、現在も記念されて囲われてあります。
この話は、日本書紀や古事記の編纂の基となった文献;「ホツマツタヱ」 24アヤ に格調高い文で載っております。日本に漢字が入ってくる前、縄文時代からあった 日本独自のオシテ文字による文献です。
詳しくは、ホームページ http://www16.0038.net/~hotuma_ikeda-m/を是非ご参照ください。日本人が桜を大切にしてきた意味も理解できます。この オシテ文献;「ホツマツタヱ」、「ミカサフミ」、「フトマニ」に流れている精神は、われわれ日本人の魂をゆさぶります。古くからある地名の そのいわれを正しく伝える事は、大切かと思います。とくに、日本人としての アイデンティティを問われる現在にあっては。〉
[森田一言]「駅名を『鈴鹿』にしたほうがよい」と、一人の旅人として私が感じたことは事実です。この感じはいまも変わりがありません。「鈴鹿」の名も、歴史的に大きな名です。ただ、Kさんのご意見も貴重な意見だと思います。駅名を「鈴鹿白子」とするのもよいかなとは思いますが、いずれにせよ、一人の旅人としての外部からの感想です。
(2)新潟県のYさん(女性)からのメール(2月18日)を紹介します。テレビ批判です。
〈今、平成の大合併で、新潟も例にもれず、あちらこちらで協議が行われています。どことくっつくか、くっつかないか、ということと、新市名をどうするか、が大きな問題のようです。大きいほうの市が小さい町村に対して「新市名は、自分たちの市の名前であるのが当然だ」という態度をとって、合併話そのものが壊れてしまったところもあります。
同じ日本のなかの、同じ新潟県民同士でも、これだけ揉めるのですから、イラクがすんなりいくはずがない、と思いました。
民族や宗教を含め、もともと別々の集団であった人たちが、それぞれに暮らしていたところに、あとから国境がやってきた土地です。何かと揉めるように、わざと民族を分断するように、わざと異なる宗派が一緒になるように、よその国が国境を引いた国です。
それを、やれスンニ派がどうの、シーア派がなんの、クルドがどうしたのと、野次馬よろしく、うれしそうに見えるほど興奮しながら解説している(私には、解説とは呼べない的はずれなものにしか聞こえませんが…)テレビのキャスターやリポーターには本当に腹が立ちます。
彼らは、彼女たちは、自分が報道する事柄の内容について、一体ぜんたい、勉強というものをしないのでしょうか。勉強だけの問題ではありません。
スマトラ沖地震による津波被害の報道で、現地からのリポートを行うリポーターの発言に、私は自分の耳を疑いました。それは日本から、被災した子どもたちにオモチャや文房具を贈るという支援の様子を報道していたものでした。贈られたオモチャだか文房具だかを手にした小さな子どもにリポーターはマイクを向け、「どう? うれしい?」と聞いたのです。その子どもは「うん、うれしい」とか何とか答えているようでした。
その子は、もしかしたら津波で親や兄弟や親戚を亡くしたかもしれない。家を失ったかもしれない。大切な友だちの行方が知れないかもしれない。親は仕事ができなくなったかもしれない。それに比べて、オモチャをもらったことの何がうれしいと言うのだろう…。
たったそんなことも自分の頭で考えられないのだろうか。
そして、誰一人として、同じ報道に携わる仲間や先輩が注意してあげないのだろうか。後者については、最近とても多いような気がします。嫌な役目であっても敢えて買って出て、後輩をたしなめるといったことが行われていないように思える事象が増えていると感じます。本当に冷たいものだと思う。
「日本の現状」を知るために地上波も見なくては…と思うものの、あまりのひどさに見続けることができず、途中でスイッチを切ってしまうことが、最近とても多くなりました。本当に政治がひどいのだと思います。〉
[森田一言]Yさんのような「テレビがひどい」とのご意見を数多くいただきます。テレビへの一番の不満は「真面目さの欠如」です。不真面目なテレビの報道姿勢に多くの人が腹を立てています。テレビ局は反省すべきだと思います。
(3)テレビ批判の声(2月17日)をもう一つ紹介します。匿名の声です。
〈毎日小泉総理のコメントだけ流すマスコミにうんざり。
最近の夕方のことです。仕事から帰って夕方のニュースが見たくてTVを付けてびっくり! どこのチャンネルもトップに「森昌子さん退院!」なんです! ご本人の森さんが恥ずかしくなるような扱いじゃありませんか?
私は以前にも申し上げましたが、最近のマスコミが腐敗しているので新聞をとっていません。私の周りでは小泉総理を支持している人は皆無です。なのに、今回大新聞の調査で支持率アップとはどういうマジックなんでしょう。
「ポスト小泉総理がいないって誰が言ったの?」と、言う人もいます。私も同意見で小泉総理以外だと誰でもマシだと思いますが。
国のトップがこんな無責任だから、犯罪率も鰻登り。経済も、勝ち組負け組がはっきりしてきましたから、益々犯罪は増えると思います。(中略)
森田さん!私達は正しい日本にするために今、何をしたらいいのでしょうか?〉
[森田一言]家庭で、職場で、地域で、あらゆる機会にみんなで「日本はこれでいいのか」「小泉政治でいいのか」、議論を起こしましょう。あきらめずに批判の声をあげましょう。
(4)沖縄のUさん(女性)からの短いメール(2月15日)です。
〈私の住む沖縄は、軍事基地にうんざりしているのが本音です。
援助金やら○○誘致を取引材料に、再び日米の軍事基地を押し付けられ……。
未来の子どもたちに、合わせる顔がありません。〉
[森田一言]沖縄の声を、平和の声を、あきらめずに全国民に発信してください。
(5)福岡県のWさんからのメール(2月14日)です。Wさんからはほとんど毎日貴重なメールをいただきます。深く感謝します。
〈かつて太平洋戦争は、大東亜建設、八紘一宇など高邁な理想の下に行われました。欧米列強の植民地支配からアジアを解放し、皇室の威光を世界に及ぼす、誰も文句のつけようのない立派なスローガンに見えたことでしょう。満州に極楽王土を建設するというのも同じです。官製大義の危うさは今さら強調することもないでしょうが、国民は知ってか知らずか何度もだまされる可能性が高いので油断はできません。
いま問題にしたいのは「国際貢献」という大義です.日本が応分の負担、金ばかりでなく、血と汗の貢献をすべきだというのです。現在のマスコミの論調の基底はここにあると思います。まことに結構な、誰も反論できないように見えるお題目です。「毎日」のK氏曰く、「今は自衛隊を海外に出さないでいられる時代ではないんですよ。時代が変わったんですよ」。その次に国連が出てきます。「国連安保理の議決があれば……」国連と言えば、コドモ心の日本人のほとんどが無条件で黙って受け入れてしまいます。「国連が心配というなら、常任理事国になって議決権を持てばいいでしょう」あの外務省は大喜びです。「常任理事国になるには憲法も改正しなければ……」自民党右派は大喜びです。「この際中国にも軍事的に対抗できる国にしよう。中国の暴走を止めるのは日本だ」「内政の失敗からも国民の目をそらせることができるし、軍備拡張による景気回復も」 国際貢献というのはそんなに美しいものなのでしょうか。国連はほんとうに誠実に機能しているといえるのでしょうか。マスコミや政治家や高級官僚が血と汗を流すというのでしょうか。ほんとうに血を流すのは誰なのでしょう。果たして人類の未来に貢献することになるのでしょうか。単なるいじめ集団の仲間になる危険はないのでしょうか。国際貢献は悪いことではありません、しかし憲法を改正してまでやらなければならないことではないと思います。岡田代表にも軽率に「国連」を口にして欲しくないと思います。〉
[森田一言]今日はここまでにします。数多くの「声」をいただきながら、ほんの一部しか紹介できないことを重ねてお詫びします。最近は、執筆に追われ、テレビを見る時間があまりありません。ヒマな時間ができると時々見ますが、「品の悪い」番組が増えました。毎日毎日「品の悪い」番組を流されたら、日本国民の「品」が低下してしまいます。テレビ局はぜひ考えてください。「品の悪さ」を自己認識するには『古典』を読む必要があります。古典を読んで魂を磨いてください。いまどのテレビも「品の悪さ比べ」をしているように見えます。日本人としての「品格」を大切にしたいものです。
http://www.pluto.dti.ne.jp/~mor97512/
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2005.2.23
2005年 森田実政治日誌[48]
続「読者の声」を紹介します。多くの方からメールをいただきありがとうございます[前回の続き]
「政事乱るるは則ち冢宰(ちょうさい)の罪なり」(荀子)
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(1)Tさんからのメール(1月18日)
〈国民の多くが、政治なんて誰がしてもそんなに変わらないと思い、無関心だと思います。昔、自民党の安定政権が続いていた頃は、私もそんな風に思っていました。でも、今は違う。小泉政権を見ていて、こんなにひどい政権はないと思うのです。大体、小泉批判が起こらないのが不思議でなりません。「自民党をぶっ壊す」ぐらい嫌いなら、なぜ、自民党にしがみついているのか。なぜ、そんな発言をマスコミも国民も喝采するのか。国民もおかしいのです。
お正月に家に来ていた小学校3年生の甥が、テレビに映る小泉を見て、「嫌いだ」と言うので、「なぜ?」と聞くと、「戦争の好きなブッシュと握手しているから。僕らも戦争に行かなくてはならなくなるかも」と。 甥が、ニュースなどを見ていて、自分でそんな風に判断したのか、それとも誰かの意見を聞いて、受け売りでそんな風に思うようになったのか、私にはわかりません。でも、受け売りにしろ、正しく判断していると思うのです。「朋ちゃんも嫌い! 握手! 握手!」と嬉しくなりました。小学3年生の子供でもそんな風に思うのに、世間のまだ4割の人が、小泉政権を支持しているのが、信じられません。
私は、小泉政権を倒すために、何かできることがあればしたいと思っていますが、何もできません。 職場などで、小泉のデタラメさ、イイカゲンさを話していると、「そんなことを言っても何も変わらない。」「小泉の話ばかりをするのは、実は好きなんじゃない?」などと、馬鹿にされることもありますが、中には、私の話を聞いて、「マスコミで言われていることを違った目でみるようになった」と、おしゃれにしか興味のないような人から言われたことがあり、嬉しくなりました。
一人でも多くの人が、小泉のデタラメさに気付いてくれるよう、こんなことしかできませんが、今年も話していきたいと思います。〉
[森田一言]「千里の道も一歩から」です。「悪は一旦の事なり」(悪は永続しない)を信じて、小泉批判の声を広げましょう。
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(2)Wさんからのメール(1月24日)
〈小泉内閣の対米従属への不満はかなり一般国民にも広がってきました。数日前、ある飲み屋で実感したものであまり当てにはできませんが、以前橋本内閣のときも同じような経験をしました。ほどなく辞任の運びとなりました。理由はそれだけではありませんが、今回はどうでしょうか.「毅然として」「しっかりと」といった空疎な小泉用語だけは使わないようにしましょう。
それよりも、国民の中にひどい失望と倦怠感が広がっているのが懸念されます。官僚だけは、外務省を中心に常任理事国入りにやたら張り切っているようです。一方で財政破綻で恫喝し増税を意図し、一方で多額の金を使って名誉を買おうとする、矛盾しているとは思われませんか。また、金だけではなく当然憲法改正が必要になるでしょう。憲法改正にはいろんな理由付けがなされると思いますが、国際貢献と常任理事国入りがその筆頭に挙がります。これから先どう生きていったらわからずに、物質的欲望にどっぷりつかりながらも、どうしようもない倦怠感に活路を見出そうとして、国民がそれに乗せられるかもしれません。
内政の失敗から目をそらさせようとする古い手です。また、小泉改革に限界を感じたマスコミが憲法改正に国民の目を惹こうという意図も見え見えです。国民の利益より、発行部数と視聴率第一で、いかにして紙面と番組枠を埋めるしか考えない人たちですから.大変危険な状況になってきたと思います。〉
[森田一言]憂国の情がヒシヒシと伝わってきます。国民が元気にならないと、日本は衰退するばかりです。
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(3)Sさんからのメール(1月24日)
〈最近の報道機関、とくにマスコミの報道姿勢について大変疑問に思っていましたが、昨今のNHKのひどさにあきれ、敢えてメールしました。
今回の従軍慰安婦関連の番組についてのNHKの姿勢は、事の真偽を云々する前に、事前に国会議員に番組内容を説明したことに何の疑問も感じていない幹部の経営感覚に問題があります。NHKの経営は誰が支えているのか。テレビを持つ全国民ではないのでしょうか。それを、いくら審議権があるとはいえ予算資料にかこつけて国会議員に、しかも与党にだけ説明するとは、あまりにも視聴者をバカにした感覚といわざるを得ません。そもそも番組の価値は視聴者自らが下すもので、もとより国会議員がそれをすべき立場にないのは当然であり、その能力があるとは思えません。
それなのに敢えて事前に与党議員に内容を説明したのは、政府に番組内容の事前了承をとりつけるためであり、まさに時の政府の御用報道機関でしかないといわざるを得ません。こんなことなら視聴料は払う必要はまったくありません。政府が経営を支えればいいことです。そもそも、報道に公正公平をうたっているのは何のためか。それができないなら、NHKなど必要ないし、現に主要国では公的報道機関など存在しません。あるのは北朝鮮くらいです。もうNHKの存在意義はなくなったのが本当のところです。民主主義に未成熟な時代ならいざ知らず、現在のIT時代にはそぐわない組織ではないでしょうか。
情報は一人一人が自らの責任で、自らの必要に応じて収集しなければなりませんし、またそれが可能になってきました。さらに敢えて言わせてもらえば、最近のNHKの組織内のゴタゴタはNHKがもう時代に遅れた存在になりつつある証拠ではないでしょうか。郵政民営化よりもNHK民営化の方がよほど意義があります。 NHKと朝日新聞のバトルは、まさに目くそ鼻くそです。こんな事で真実の背景が隠されてしまわないよう祈ります。〉
[森田一言]Sさんと同じ意見は何通かありました。私は朝日新聞とNHKの編集局幹部がジャーナリストの良心をかけて、きちんと話し合いをすべきだと考えます。もう少し冷静に。
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(4)Tさんからのメール(1月25日)
〈小泉政権がいつ終わるのだろうと首を長くして待っているのですが、昨日(1月24日)の国会答弁はひどいものでした。ここまでなめた態度をとった首相を目の前にしても国民は怒らないのでしょうか。〉
[森田一言]小泉首相の不誠実な国会答弁への怒りのメールがたくさん寄せられました。
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(5)Hさんからのメール(2月2日)
〈今、北陸では非常に大きな災害に見舞われています。地震です。私は平成9年度の油被害で経験しましたから地方公共団体の苦労がよくわかります。お悔やみ申し上げます。政府は何をしているのでしょう。あまりにも?です
僕の大嫌いなアメリカの大統領さえ被災現場に行きます。しかし、わが国の首相は……貴男が言うように(日本は)アメリカの1州でしかないのでしょうか。こんな時、三位一体も郵政民営化もないでしょう。国民を守ってください。マスコミは被災地の実態は報道しても政府の対処方針は何ら明らかにしていません。
予備費はどうしたのですか? 道路は一本ではありません。ヘリコプターは日本にはないのですか?
話は変わりますが市町村合併が進められています。間違いです。市町村が合併によっていかに困窮しているか、中央はよく見るべきです。消防分団員は合併によって本所に行き消防を退団しました。分団が成り立たないのです。商工会? もちろん寂れてしまいました。本所で指名、入札をするために支所にはメーカー、業者の営業がなくなりました。彼らは泊まらないし、昼食もとらない。町中が寂れました。東京さえよかったらそれでよいのでしょうか?〉
[森田一言]このHさんと同じ、災害対策のおくれと市町村合併の悲惨を訴えるメールも、かなりの数にのぼります。小泉政権は、口では「地方分権」を叫びながら、実は「中央集権強化」をしているのです。小泉政治は欺瞞の政治をしています。
http://www.pluto.dti.ne.jp/~mor97512/
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