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入試制度改革 高校生「ノン」 フランス 10万人デモに政府譲歩
【パリ11日井手季彦】フランス国会で来週審議が始まる教育改革法案をめぐり、高校生の抗議行動が全国で高まり、十日、とうとうフィヨン教育相が「(法案の一部の)大学入学資格(バカロレア)試験改革については、学生の不安が解消しない限り実施しない」と表明した。高校生の連帯が教育制度改革に「待った」をかけた形だ。
同法案は、バカロレアの判定基準に、現在の全国一斉試験以外に、各高校で行う日ごろのテストの成績も加える改革のほか、授業についていけない生徒対策や補助教員の配置変更など、学校教育全般にわたる内容。高校生たちは特にバカロレア試験改革について「全国一律の原則が崩れる」と反発。今月初めから高校生組合の指揮で抗議行動を始め、十日にはパリ、リヨン、ボルドーなど主要都市で計十万人を動員しデモを繰り広げた。
これに対し、高校生の声を無視する姿勢をとり続けてきた政府は一転、「バカロレアについては法案の主要テーマではなく、なお議論したい」(同教育相)と、譲歩を示した。政府としては、欧州憲法条約批准の国民投票を夏前に控え、高校生の抗議活動が反政府ムードの高まりにつながることを食い止めたい狙いがあるとみられる。
しかし、高校生組合は法案自体の撤回を求めており、国会審議が始まる十五日には、同じく法案に反対している教員組合とも連携して、大規模なデモを予定している。
(西日本新聞) - 2月12日2時24分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050212-00000014-nnp-int