現在地 HOME > 政治・選挙8 > 433.html ★阿修羅♪ |
|
NHK:
政治との距離、一般論に終始 橋本新会長が会見
「政治的圧力があったかどうかという、本質論でやるべきだと考えている」−−。NHK対朝日新聞という大手メディア同士の攻防となっている番組問題で3日、NHKトップの橋本元一新会長が初めて見解を示した。一方で「政治との距離」について、国会議員への事前の番組説明は好ましくないとも語り、「通常業務の範囲内」(関根昭義前放送総局長)との発言で批判を浴びた前執行部との違いを打ち出そうとした。しかしその後の発言は具体性が伴わず一般論に終始し、明確なスタンスは示せなかった。
橋本会長は、議員への事前説明には否定的見解を示した。しかし、「NHKと政治の距離」について個人的見解を求められると、「体制の問題。私が技術職から初の会長に就任したということは、組織を横断的に見られる中立的な立場を期待されているからでは」と述べるにとどまった。
この問題では朝日が提訴の構えを見せているが、会見に同席した諸星衛理事は「それぞれの媒体で事実関係をきちっとやるべきだ。法的措置は考えていない」と語った。
海老沢勝二前会長の顧問就任については、橋本会長は改めて「批判がこんなに強いとは思わなかった。反省している」と語った。また日本テレビの氏家斉一郎会長が「NHKは世評にうとい」と批判したことについて、「確かにそういう面もあったかもしれない」と認めた。
一方、初の会見となった永井多恵子副会長は、「政治との距離」について、「右から左からいろんな意見が出るのは当然だが、その中で自分で判断すればいい問題」と話した。座右の銘が「権限と権力を混同しない」という永井副会長は「いつでも普通のおばさんに戻る、という気持ちでやっている」と、10年間NHKを離れていた外部的スタンスをアピールした。【NHK問題取材班】
毎日新聞 2005年2月4日 0時47分
http://www.mainichi-msn.co.jp/geinou/wadai/news/20050204k0000m040152000c.html