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米2紙、北朝鮮「リビアに加工ウラン輸出」報道
ブッシュ圧力強化必至
【ワシントン2日時事】2日付のニューヨーク・タイムズ、ワシントン・ポスト両紙は、北朝鮮がリビアに加工ウランを輸出していたと報じた。ブッシュ米政権はかねて、北朝鮮による核関連物質の輸出を「限界線」(レッドライン)に設定、これを越えた場合は厳しい対応を取るとしているだけに、報道が事実とすれば、核放棄に向けた圧力を強めるのは間違いない。
ブッシュ大統領の一般教書演説に合わせた一連の報道は、北朝鮮に対する警告を込めた米政権側の意図的なリークとも受け取れる。
ニューヨーク・タイムズは、北朝鮮がウラン鉱石の転換を行い、六フッ化ウランを生産、リビアに提供した可能性を指摘した。事実なら、ウラン濃縮による核開発計画の存在を否定する北朝鮮の主張は崩れる。
ワシントン・ポストによれば、グリーン米国家安全保障会議(NSC)アジア上級部長らの日本などアジア諸国歴訪は、北朝鮮による加工ウラン輸出情報について説明するのが目的だったという。
国務省当局者は報道に関して具体的論評を避けながらも「われわれは、北朝鮮がミサイル技術同様、核関連能力を開発すれば、それを輸出しようとするのではないかとの懸念を持っていた」と述べ、輸出は時間の問題だったとの認識を示した。
外交筋は、一連のリークには、北朝鮮に比較的柔軟な姿勢を取っている中国や韓国に対し、北朝鮮により厳しく対処するよう求めるブッシュ政権の狙いも込められているのではないかとの見方を示した。
ZAKZAK 2005/02/03