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私は弱い立場にいる在日朝鮮・韓国人の人に日本社会の矛盾の責任すべてを押し付けて弱い者いじめを正当化し、開き直る人間を心から憎む。それは前提として、しかし、憎しみや怒りを我慢して、左翼もたまには木村さんのような左翼大嫌いの人の言う事も聞いてみるといいと思う。騙されないために。何故、左翼も反共反左翼朝鮮大嫌いの人のいう事も聞いてみると良いと思うのかというと、左翼の最上層の支援者は左翼ではないからだ。ここで言う左翼の支援者というのは、お金もないのに労組や市民団体にカンパする労働者階級やプチブルの事ではない。百歩譲っても内ゲバ・過労死・餓死では死なぬ大財閥の事だ。左翼の最上層の支援者は右翼の支援者同様、国家主義者であり、資本主義の支持者であるが、右翼の支援者と違って何故反対の側を支援するかというと、性質がより多国籍企業に近いからだ。故に彼ら自身は左翼でも無政府主義者でもないが、そういう運動を煽る事がある。
今回の女性国際法廷騒動の背後には、北朝鮮の「民主化」の方法・時期を巡る多国籍企業と軍産複合体の対立がある。対立を煽る最上層部にとって、「拉致問題の早期解決」というのは北朝鮮民主化のための口実であって、それ自体が目的なのではない。彼らにとっては、拉致問題の家族の気持ち、あるいは飢えや強制労働に苦しむ北朝鮮の国民を一刻も早くどう救うかは、本音としてはどうでも良い。ただ、北朝鮮をどのように世界経済に引きずり込んで資本主義体制に組み込むかで対立があるのだ。ソフトランディングか、制裁による体制打倒・強制的民主化か。
北朝鮮には石油が出ないのだ。ここにもネオコンがあまり戦争に熱心でない理由はあるだろう。かつ、ネオコンはまずイラクとアフガンが必要なので、これ以上手を広げたくないという事情もあるだろう。とにかく、拉致家族や北朝鮮の国民の幸福とは別次元の対立が世界の最上層部にはあるはずだ。
で、左翼が女性国際戦犯法廷で特に注目したいのが、木村氏もふれていたと思うが、首席裁判官が被害者が主に朝鮮人であるにも関わらず、朝鮮人でも韓国人でもない旧ユーゴスラビア国際刑事法廷の前所長であるアメリカ人なのである。決して、一部の左翼が自分達だけで裁判形式で盛り上げる集会とは言えないのだ。逆にだからこそ、NHKも注目したのではないか?イデオロギーだけで世界が動いている訳ではない。末端の左翼は真面目でも、彼らを背後から動かす勢力にとっては左翼なんて世界戦略の駒の一つとしか見てないかも知れないのだ。右翼もそうだけど。
下は私が想像した世界の相関図である。
体制派英系メーソン→西部共和党保守派−軍産複合体→極右シオニスト−アラブイスラム教徒−日本右翼の一部
反体制大陸系メーソン→イルミナティ→東部民主党リベラル−多国籍企業→世俗ユダヤ−中国−朝鮮−日本左翼の一部
このような図式の上で二大勢力が北朝鮮の世界化の方法・時期を巡って激しく争っていると思われるのだ。既存のマスコミメディアは実は朝日も含めて北朝鮮強硬派である(過去は別としてここ5年は明らかにそうなのである)。そして、同時に韓流ブームを作っているのだから、朝鮮半島統一の布石は着々と進められていると考えるべきだ。無論、北朝鮮への圧力のかけ方については、軍需防衛産業だけでなく、多くの産業界の利害に関わってくるので、統一に至る紆余曲折は必ずあると思うが。ロシアは陰で一貫して金正日を支援してきたし、国境で軍事演習をする中国の動きも怪しいので、事態がどうなるかは予断を許さない。とにかく拉致家族の思惑のみで事態が動いてきた訳ではない事は明らかだ。拉致問題の裏には、末端の左右の両翼が知り得ないような、かなりどでかい国際的利権構造が隠されていると思う。拉致問題の全容解明がなされた暁にはその一旦が暴露されるかも知れない。その時には、ひょっとしたら左翼の人間ですら拉致問題の恐さが改めて感じるかも知れない。
かつて日共はソ連の核実験は帝国主義から防衛するためのものとして擁護した。「平和を守れ」という者の背後にも核兵器の黒い影が映る事もあろう。これがユダヤの二面戦略である。