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(回答先: いわゆる「竹島(独島)問題」と日本の戦争責任 /「日の丸君が代による人権侵害」市民オンブズパーソン 投稿者 NJ 日時 2005 年 3 月 29 日 23:24:34)
最近の韓・日関係に関連し、国民の皆さんに申し上げる文
韓国大統領声明
http://www003.upp.so-net.ne.jp/eduosk/kannkoku-3.23seimei.htm
尊敬する国民の皆さん、
報道を通して、国民の皆さんの怒りをはっきりと見つめています。同時に、私は沈黙している多くの方々の胸の内にこもっている重苦しさも共感しています.
皆さんが感じている怒りと重苦しさを、少しでもほぐして差し上げようとこの文を書きます。
国民皆さんの重苦しさは、多くの怒りと抗議にもかかわらず、希望的な結末を予測しがたいという点であると思います。この間、韓国の国民は、政府が微温的に[生ぬるく]対応する時にも、また強硬な対応をしておいて、これといって結果もなくあいまいになりがちな時にも、私たちの意志を貫徹すべき適当な手段がないという状況を理解し、大きく責めず、心を静めてきました。
今回の政府の対応に対しても同様だろうと思います。それすら、すっきりしたと仰りながらも、やはり適当な結果を期待しがたく、重苦しくお感じになられるでしょう。
しかし、国民の皆さん、
今回は違うようにするでしょう。正しく対応して行くでしょう。もちろん、感情的に強硬な対応はいたしません。戦略を持って慎重に、しかし積極的に対応して行くでしょう。その際、あいまいにもしないでしょう。遠くを見通して、粘り強く対応して行きます。
尊敬する国民の皆さん、
日本は、この間自衛隊海外派兵の法的根拠を準備しておいて、いまや再軍備の論議を活発に進めています。これら全てが、我々には苦痛の過去を思い起こさせ、未来を不安にさせることがらです。
しかし、すでに日本が謝り、我々がこれを受け入れて新しいパートナーシップを宣言した以上、普通の国々が一般的に享受している国家の権能を日本だけ持てないようにすることは、日本の国民が納得しがたいでしょう。このような判断から、我々は、心配な気持ちを押えて、言いたいことをこらえてきました。韓・日関係の未来のためにでした。
突き詰めれば、謝過[過ちを謝まること、以下謝罪と記す]は、真の反省を前提にするもので、また、それに相応する実践が伴うべきものであるため、小泉総理の[靖国]神社参拝は、以前日本の指導者たちがした反省と謝罪[謝過]の真実性を毀損するものです。
しかしこれに対しても、韓国政府は直接的な外交の争点にしたり対応措置をとらずに、それとなく自制を促すのにとどめました。それはまさしく、日本の指導者たちが口癖のように繰り返して言うまさにあの未来指向的韓・日関係のためでした。ところが、今やこれ以上黙過できない事態に至ってしまいました。
ロ・日戦争は、その名前のとおりにロシアと日本の領土をめぐって争った戦争ではなく、日本が韓半島[以下、朝鮮半島とする]を完全に占有するために起こした朝鮮半島侵略戦争です。実際に、日本はこの戦争で勝利した後、まさに私たちの外交権を強奪し、事実上植民統治を始めました。
日本は、この戦争中、独島[竹島]を自国の地に編入しました。まさしく、武力で独島を強奪したのです。日本の島根県が「竹島の日」と宣布した2月22日は、100年前日本が独島を自分の領土に編入したまさにその日です。まさしく、過去の侵略を正当化し、大韓民国の光復を否認する行為です。
教科書問題も同様です。2001年日本で、歪曲された歴史教科書がほとんど採択されなかった時、我々は日本の良心に期待をかけ、東北アジアの未来に対して楽観的な見込みを持ちもしました。ところが、今その歪曲された教科書が再び生き返えろうとしています。これもまた、侵略の歴史を正当化する行為です。
そして、このようなことが一地方自治体や一部の無自覚な国粋主義者たちの行為にとどまるのではなく、日本の執権勢力と中央政府の幇助の下でなされているために、私たちはこれを日本の行為と見る外ないのです。これはまた、日本が今までした反省と謝過を全て白紙化する行為です。
今や、韓国政府も断固として対応せざるを得ないのです。侵略と支配の歴史を正当化し、再び覇権主義を貫徹しようとする意図を、これ以上眺めてばかりはいられなくなりました。朝鮮半島と東北アジアの未来がかかった問題だからです。
まだ、このような行為は、大多数の日本国民の考えと異なるのが事実です。しかし、政治指導者たちが煽って歴史を逆に教えることが続けば、状況はすぐに変わりえます。
尊敬する国民の皆さん、
政府が積極的に取り組みます。この間、政府は日本に対して言わなければならないことや、主張があっても、なるべく市民団体や被害者の分として譲り、発言を控えてきたのが事実です。
被害者たちの血のにじむ絶叫にも手助けせず、被害者たちが真相を求めてあちこち走り回っている時にも、ろくに手助けしませんでした。政府間の葛藤がもたらす外交上の負担や、万一経済に及ぶかもしれない波紋も考慮したでしょうが、なによりも未来指向的な韓・日関係を考えて自制したのでしょう。
しかし、かえってきたのは、未来を全く考慮しないかのような日本の行動です。今はむしろ、政府が前に出なかったことが、日本の安心を呼んだのではないかという疑問が提起されています。このままでは、いけません。今からでも政府ができるあらゆることを、全て行うでしょう。
まず、外交的に断固として対応します。外交的対応の核心は、日本政府に対して断固として是正を要求することです。日本政府の誠意ある応答を期待しがたいだろうという疑懼心[疑い恐れる心]がありもしますが、当然なさねばならないことであれば、聞き入れるまで止めずに粘り強く要求するでしょう。
次は、国際世論を説得することです。国際秩序は、力の秩序であり、国家間の関係は利益を優先するのが現実ではあります。しかし他方では、国際社会は、皆が共に尊重すべき普遍的価値と秩序を強調する方向に徐々に向かっていることも事実です。日本が普通の国家を越え、アジアと世界の秩序を主導する国家になろうとするなら、歴史の大義に符合するよう処身し、確固たる平和国家として国際社会の信頼を回復しなければならないでしょう。
国際社会も、日本をして人類の良心と国際社会の道理に合うべく行動するように促す義務があります。我々は、国際社会にこの当然の道理を説得していくでしょう。
これら全てのことより更に重要なことは、日本の国民を説得することです。究極的に問題が解決されるためには、日本の国民が歴史を正しく知り、韓・日両国と東北アジアの未来のために、日本がすべきことが何であるかを正しく理解しなければなりません。そうしてこそ、日本政府の政策が正しい方向を捉えることがができます。
これらのことは、決してたやすいことはないでしょう。他人の過ちを探して指摘するのは、難しいことであるだけでなく、気詰まりなことです。互いに顔を赤くし、対立することも多くなるでしょう。他の国の人たちには、あら探しをして争う姿に映ることは、非常にきまり悪いことでもあります。
非情な外交戦争もありうるでしょう。そうすれば、経済、社会、文化その他各種の分野の交流が萎縮し、それが我々の経済を難しくしないかという憂慮も生まれえます。
しかし、この問題に関しては大きく心配しなくてもいいでしょう。今や、我々もかなりの困難に充分に耐えうる力量を持っていると思います。そして、国家的に必ず解決すべきことのために、是非耐えなければならない負担ならば、毅然として耐えなければならないでしょう。しかし一方では、耐えがたい負担が生じないように状況を賢明に管理していくようにします。
国民の皆さん、
どのような困難があっても、退いたり、あいまいにせず、韓国の国民が受け入れられる結果がもたらされるまで、粘り強く対処していきます。今回は、必ず根を絶やすようにします。難しい時は、国民の皆さんに助けを求めます。新しいことが起る度に、国民の皆さんの意見を聞きます。
今、このことを決心し、国民の皆さんにご報告申し上げながら、いくつかお願いを申し上げます。
一番目は、一部の国粋主義者たちの侵略的意図を決して容認してもいけませんが、かといって日本の国民全体に不信を持ち、敵対してはいけないということです。日本と我々は、宿命的に避けることができない近隣です。両国国民の間に不信と憎悪の感情を育てたら、再び途方もない不幸を避けがたくなります。
二番目は、冷静さを失わず、落ち着いて対応していかなければならないということです。断固として対応しはするが、理性で説得し、品位を失ってはなりません。ある程度の感情表現を否定することはできませんが、節制を失ってはいけないのです。力による争いではないのです。名分を失えば逆に非難されることになります。過度に感情を刺激したり、侮辱を与える行為は、特に慎まなければならないでしょう。
三番目は、粘り強さと忍耐心をもって対応していかなければなりません。戦いだと言えば、この戦いは、一日や二日で終わる戦いではないのです。持久戦です。どのような困難でも甘受するという悲壮な覚悟で臨むのですが、体力消耗を最大限減らす知恵と余裕を持って、根気強く行なっていかなければなりません。
四番目は、遠くを見つめて、戦略的に対応して行かなければなりません。慎重に判断し、遅いと思われるくらいゆっくりと語り、行動しなければなりません。一喜一憂してもいけませんし、衆口難防[民衆の口をふさぐ(のは難しい)]してもいけないのです。この間、多くの言葉と行動が溢れ出すぎたのではないかという不安がなくはありません。
尊敬する国民の皆さん、
韓国の国民の要求は、歴史の大義に基づいています。私たちは無理な要求をしたのでもありません。新たに謝罪[謝過]を要求しもしなかったのです。不実な謝罪[謝過]ですら白紙化すことを改めるように要求しているだけです。そして、まだ処理されずに残っている問題に関しては、事実を認めて適切な措置をすることを促しているだけです。
私は、事必帰正という言葉を信じます。私には、この仕事を正しく処理する信念と戦略があります。決して、国民の皆さんを失望させないでしょう。
信頼を持って、手助けてしてください。そして、勇気と自信感を持ってくださるようお願いします。我々の要求は、必ず歴史の応答を受けるでしょう。
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3・1独立運動記念式典での蘆武鉉大統領の記念辞
尊敬する国民の皆さん、独立有功者と内外の貴賓の皆さん
86周年3.1節記念式をここ柳寛順(ユ・ガンスン)記念館で持つことを嬉しく思います。あの日の感動がより生き生きと感じられるようです。
3.1運動は本当に誇らしい歴史です。人間の自由と平等、国の自主と独立の権利を明らかにした3.1精神は、今でも人類社会と国際秩序の普遍的な原理として尊重されています。また、上海臨時政府から今日の参与政府に至る大韓民国の伝統性の礎となりました。
このような 3.1運動の偉大な精神を引き継いで行き、二度と100年前のような過ちを繰り返さないことが、愛国先烈に対する道理であるとともに、3.1節を振り返る私たちの決意です。
国のために犠牲となって民主主義と繁栄の礎石を敷いてくださった愛国先烈たちに頭を垂れ敬意を表します。独立有功者と家族の皆さんに深い尊敬と感謝の言葉を申し上げます。
国民皆さん、私は先の日曜日、 独立記念館を訪れてきました。
旧韓国末、開化をめぐる意見の相違が論争を越えて分裂に達し、遂に指導者たちが国と国民を裏切った歴史を見ながら、今日私たちが何をしなければならないか深く考えてみました。同時に、我が国土をめぐり日本と清、ロシアが戦争を繰り広げる状況で、力無き我々がどちらの側についたとして、何が変わっていたのかと考え、国力の意味をもう一度思い起こしてみました。そして、今日の大韓民国が本当に誇らしかったのです。
今や私たちは、100年前列強のはざまで何の変数にもなりえなかったそんな国ではないのです。世界に遜色のない民主主義と経済を達成し、自らを守るに足る力を持っています。北東アジアの均衡者の役割をなしうる国防力を育てていっています。先烈たちも、今私たちの姿に満足なさっているでしょう。
国民皆さん、今年は韓国と日本の国交正常化40周年になる特別な年です。一方では、韓日協定文書が公開されて、未だ解決できなかった過去問題が蘇り、また別の困難が提起されてもいます。
この間、韓日関係は法的にも政治的にも相当な進展を成してきました。'95年村山日本総理は、「痛切な反省とお詫び」をし、'98年には金代中(キム・デジュン)大統領と小淵総理が新韓日関係パートナーシップを宣言しました。2003年には私と小泉総理が「平和と繁栄の北東アジア時代のための共同声明」を発表しました。
韓日両国は、東北アジアの未来を共に開いていかなければならない共同運命体です。互いに協力して平和定着と共同繁栄の道に進まなければ、国民の安全と幸福を保障することができない条件の上に立っています。法的、政治的関係の進展だけで両国の未来を保障することはできないでしょう。万一そうであれば、なすべきことを全てなしたとは言えません。それ以上の実質的な和解と協力の努力が必要です。
真実と誠意をして、両国国民の間を遮っている心の障壁を壊して、真の隣人に生まれ変わらなければなりません。
フランスは、反国家行為を行った自国民に対しては峻厳な審判を下したましたが、ドイツに対しては寛大に手を握り、ヨーロッパ連合の秩序を作ってきました。昨年シラク大統領は、ノルマンディー上陸作戦 60周年記念式に初めてドイツ総理を招待し、
「フランス人は、あなたを友達として歓迎する」と友情を示しました。
我が国民もフランスのように寛容な隣人として、日本と共に行動したいと思います。.
この間、我が政府は国民の怒りと憎悪を焚きつけないように節制し、日本との和解・協力のために積極的な努力をしてきました。実際に、我が国民はよく自制し、道理をただして分別ある対応をしていると思います。
私は、この間の両国関係の進展を尊重し、過去事問題を外交的な争点にしないと公言したことがあります。そして、この考えは今も変わりがありません。過去事問題が提起されるごとに、交流と協力の関係が再び止まり、両国間の葛藤が高まることは、未来のために役立たないと考えたからです。
しかし、我々の一方的な努力だけで解決できることではないのです。両国関係の発展には、日本政府と国民の真摯な努力が必要です。過去の真実を究明し、心より謝り、賠償することがあれば賠償し、そして和解しなければなりません。それが全世界がしている過去事清算の普遍的な方式です。
私は拉致問題による日本国民の怒りを充分に理解します。同様に、日本も易地思之(相手の立場でものを考える)すべきです。強制徴用から日本軍慰安婦問題に至るまで日帝36年の間、数千、数万倍の苦痛を被った我が国民の怒りを理解すべきでしょう。
日本の知性にもう一度訴えます。真の自己反省の土台の上で、韓日間の感情的沈澱物を取り除き、傷を癒やすことに率先しなければなりません。それこそ先進国であること自負する日本の知性にふさわしい姿でしょう。そうではなくては、過去のくびきを脱することができないのです。いかに経済力が強く、軍費を強化しても、隣人の信頼を得て、国際社会の指導的国家になることは難しいでしょう。
ドイツはそうしました。そして、それなりの待遇を受けています。彼ら自からが真実を明らかにし、謝罪し補償する道徳的決断を通して、ヨーロッパ統合の主役として乗り出すことができました。
尊敬する国民皆さん、韓日協定と被害補償問題に関しては、政府も不足な点があったと思います。
国交正常化自体はやむを得ないことだったと思います。いつまで国交を断絶して過ごすこともできず、我々の要求を皆貫徹させることができなかった事情もあったでしょう。しかし、被害者としては国家が国民個々人の請求権を一方的に処分したことは、納得し難いことでしょう。
遅くなりましたが、今からでも政府はこの問題を解決するために積極的に努力するでしょう。国民皆さんの意見を集め、国会と協議して適当な解決策を模索して行くでしょう。既に、総理室に民官共同委員会を構成し、多くの方案を検討しおり、 より包括的な解決のため
に国民諮問委員会の構成を準備しています。
あわせて、請求権問題の外にも未だ埋もれている真実を明らかし、遺骨の奉還などを積極的に行って行くでしょう。日本も、法的な問題以前に、人類社会の普遍的倫理、そして隣人間の信頼の問題という認識を持って、積極的な姿勢を見せなければならないでしょう。
国民皆さん、3.1運動の精神を振り返りながら、先烈たちが夢見た先進韓国の未来に向かって、力強く進みましょう。日帝の銃刀に真っ向から立ち上がった先烈たちの勇気と、あらゆることを乗り越えて一つになった大同団結の精神が私たちの将来を導いてくれるでしょう。
ありがとうございます。