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不審物でラッシュ騒然 3万3000人に影響 JR柏原駅
前日予告電話 機動隊も出動
十四日午前七時五十分ごろ、大阪府柏原市上市のJR関西線柏原駅の駅員が「爆弾のような不審物がある」と駅前交番に届け出た。柏原署が調べたところ、ホームに通じる階段裏側にモーターや導線が付いた不審物を発見、駅周辺の道路を封鎖するとともに府警機動隊の爆発物処理班が出動。JR西日本はJR難波−奈良間で上下線の運行を一時取りやめた。
爆発物処理班が作業を始めたところ、不審物はアダルトグッズ(玩具)が透明なプラスチックケースに入れられたものと判明した。前日に同署に男の声で「駅に爆発物を仕掛ける」という電話があり、悪質ないたずらとみて威力業務妨害容疑で捜査している。
この騒ぎで、関西線や阪和線などで上下計四十七本が運休、三十三本が最大四十七分遅れ、約三万三千人に影響が出た。
調べでは、玩具が見つかった階段は上りホーム北側にある。玩具は階段裏側の約二メートルの高さにある突起部分に、縦横約十センチ、高さ約四センチの透明のプラスチックケースに入れられていた。
同署には十三日午後零時四十分ごろ、「明日午前十時半に、柏原駅に爆発物を置く」という内容の電話があり、署員と駅員が合同で駅構内を巡回。十四日午前七時ごろから再度巡回した。この後、駅員が駅構内の見回りを継続していたところ、玩具を見つけたという。
同署とJR西は、ホームなどにいた客を避難させたうえ、電車の運行を一時取りやめるとともに駅周辺の約百メートル四方の道路を封鎖。機動隊の爆発物処理班に要請した。
処理班が調べたところ、モーターを導線で乾電池とつないだ玩具とすぐに判明。関西線は約一時間後に運行を再開した。
同署は、引き続き不審物がないか警戒するとともに、電話の男が玩具を置いた可能性があるとみて調べている。
≪駅員も右往左往 女性会社員怒り≫
奈良県三郷町のJR三郷駅から大阪市内へ出勤途中だった女性会社員(33)は、同駅で約一時間にわたって足止めをくった。同駅では「不審物発見により、電車が遅れています」とのアナウンスが流れ、駅員が代替バスに乗るよう乗客を誘導していたが、出勤を急ぐ乗客が駅員に詰め寄る姿もみられたという。女性は「不審物にも腹が立つが、駅員も右往左往するばかりで何が起きているのかきちんと説明してくれなかった。責任を果たしていないようでさらに腹が立った」と怒りをあらわにしていた。
http://www.sankei.co.jp/news/evening/15nat002.htm