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90mにわたり脱線痕 西鉄太宰府線、緊急停止後分かる
2005年06月14日02時57分
13日午前10時15分ごろ、福岡県太宰府市の西鉄二日市駅手前約85メートルの踏切付近で、太宰府線の普通列車(太宰府発福岡天神行き、6両編成、乗客約70人)が大きく揺れ、非常ブレーキで緊急停止した。けが人はなかった。西鉄の調べで、約90メートルにわたり脱線した跡が見つかり、5両目後部の車輪にも傷があった。国交省航空・鉄道事故調査委員会が同夜、調査に入った。西鉄は、原因が明らかになるまで、太宰府線全線(2.4キロ、1日の乗降客約1万8700人)を運休するとしている。
西鉄によると、列車最後尾にいた車掌が、踏切付近で大きな揺れを感じたため、ブザーで運転士に異常を知らせ、運転士が非常ブレーキをかけた。緊急停車時には列車は脱線しておらず徐行でホームに入ったが、その後の調べで、脱線の痕跡が見つかった。
調べでは、同駅手前は半径170メートルの急な左カーブになっていて、カーブ途中の同駅手前約125メートル付近から脱線防止ガードなどに脱線したとみられる傷が断続的に10カ所以上見つかった。カーブは時速30キロ制限だが、運転士は「時速27キロぐらいで走行していた」と話しているという。運転士は25歳で、今月1日に運転免許の交付を受けた。傷は同駅手前約35メートル付近にあるポイントを最後になくなっていた。
同社によると、5月の点検で、カーブの内軌と外軌の高低差が社内で取り決めた目標値に足りなかったため、修正作業を午前10時過ぎから始めたばかりだった。同社は事故原因を「脱輪した5両目後部の台車か、事故当時のレールの状況」とみており、工事との因果関係も調べる。
http://www.asahi.com/national/update/0614/SEB200506130009.html