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□<匿名発表>被害者らの保護理由に、警察が「ウソ」 [毎日新聞]
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050531-00000009-mai-soci
<匿名発表>被害者らの保護理由に、警察が「ウソ」も
警察など捜査当局が重大な事件・事故について報道機関に発表する際、「被害者や遺族の希望」などを理由に当事者の名前を伏せるケースが相次いでいることが毎日新聞の調査で分かった。中には虚偽の事実を発表した警察もあった。今年4月の個人情報保護法の全面施行後、発表内容を制限する例もあり、論議を呼びそうだ。
毎日新聞が今月、全国の本社・支局などの取材網を通じて調べた。
熊本県警多良木署は昨年11月、息子が父親を乗用車内に閉じ込めて暴力を振るった逮捕監禁事件で、父親を匿名で発表し、逮捕した息子との間柄を「知人関係」と発表した。父親側から「発表しないでほしい」との申し入れがあり、プライバシーに配慮したという。
山梨県警塩山署は今年2月、恐喝未遂事件の被害者となった主婦を匿名で発表した際、年齢を実際には「30代」なのに「46歳」と偽って公表した。同署によると「被害者保護」が理由で、主婦から住所や氏名、年齢を発表しないでほしいと要請があったための措置だったという。
三重県警は、殺人・死体遺棄事件の被害者の名前が判明した際、「遺族の希望」を理由に匿名で発表し、地元記者クラブの抗議で約6時間後に実名を公表した。
この他、▽議員や警察官の犯罪について「書類送検」を理由に匿名発表したり、発表そのものをしない▽「通院歴がある」などを理由に殺人事件などの容疑者を警察段階では匿名発表しながら、結果的に検察庁が起訴して実名が明らかになる――などの例も全国的に相次いでいる。
(毎日新聞) - 5月31日3時3分更新