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05/26 19:09 民営化進めた井手氏退任 功労者から一転、引責へ
尼崎JR脱線事故の責任を取り、旧国鉄の分割民営化以来、JR
西日本を長く率いてきた井手正敬(いで・まさたか)取締役相談役
(70)の取締役退任が二十六日、決まった。
収益重視の民間企業への脱皮を推し進め、JR西の株式上場も果
たした功労者だが、大惨事で一転、その収益重視が安全軽視につな
がった、との批判を浴びる形で身を退くことになった。
井手氏は、分割民営化を進めた「改革三人組」の中心人物。副社
長としてJR西に入り、一九九二年から二〇〇三年まで社長、会長
を約十一年間務めた。電車の速度向上や増便など鉄道のサービス強
化を主導した一方、ホテル経営や商業施設開発といった事業の多角
化や人員削減などの合理化も推し進めた。
阪神大震災で特に阪神区間が被害を受けた際は、鶴の一声で私鉄
より先に運転を再開するなど、さまざまな面で強力なリーダーシッ
プを発揮した。
政治家、官公庁、財界など東京とのパイプが太く、りそなホール
ディングス会長や日本道路公団総裁の候補として名前が取りざたさ
れるなど、関西では最も名の知られた経済人の一人だ。
〇三年に相談役となった後も「社内での影響力は絶大」(幹部)
だったが、事故後、親しい友人には手紙で「尊い人命を奪い、おわ
びのしようがない」と心中を語っていた。
20050526 1909
[2005-05-26-19:09]