現在地 HOME > 日本の事件16 > 824.html ★阿修羅♪ |
|
<偽造印影>100自治体超す公印データ、中国人宅から押収
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050517-00000049-mai-soci
中国人組織による大規模な身分証偽造事件を捜査している愛知県警外事課などが東京都内の偽造拠点から押収したパソコンに、偽造外国人登録証に使う市区町村長の公印の印影データが多数記録されていることが分かった。印影は精巧で、100自治体分を超えるとみている。また、これら偽造用データが中国人の間で売買されていた疑いも浮かび、同課などが追及している。
調べでは、印影データが見つかったのは、組織の中心とみられる劉兵容疑者(26)=偽造有印公文書行使容疑で逮捕=の自宅マンション(東京都目黒区)から押収したパソコン。
自治体の公印は通常、外登証の裏面に押されており、印影データは偽造外登証に使用する目的だったという。本物からスキャナーで取り込んで加工したとみられ、朱肉の微妙なにじみも再現されていることから「プロでも偽造と見破るのは難しい」(捜査員)という。
これまでの調べで、組織には東京、愛知、福岡など17都府県に、偽造証の売買を仲介する中国人ブローカー約30人がいることが判明。偽の印影データはこれらブローカーが拠点とする周辺自治体のものが多い。同県警では、偽造用データを組織間で売買するヤミ市場もあるとみて捜査している。
この事件は、同課などが1月に出入国管理法違反で逮捕した愛知県豊川市のバングラデシュ人が偽造外登証を所持していたことから入手ルートを捜査。この偽造組織が浮上し、4月26日に警視庁などと合同で都内のアジトを家宅捜索し、劉容疑者ら3人を逮捕していた。偽造拠点からは、パソコンのほか、偽造外登証に張るホログラム約6000枚や偽造途中の中国の旅券約1500枚などが見つかっていた。【乗峯滋人】
(毎日新聞) - 5月17日15時3分更新