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(回答先: 事故直前に不自然な運転 心身状態が影響? JR脱線事故 (産経新聞) 投稿者 外野 日時 2005 年 5 月 14 日 19:40:19)
神戸新聞
http://www.kobe-np.co.jp/kobenews/sougou/00001208sg200506071400.shtml
転倒直前 激しい横振動 尼崎JR事故
2005/05/07
兵庫県尼崎市のJR脱線事故は、快速電車の先頭部分が転倒する直前に車体に激しい横方向の振動が断続的に起こり、脱線につながった可能性があることが七日、共同通信が入手したビデオ映像や写真から判明した。
一両目に残された乗客の救出作業が続いていた事故二日後の四月二十七日午後、関係者が撮影した。快速電車の先頭車両がマンションの地下駐車場の奥深くまで突っ込んでいる様子や、横倒しになってマンションの壁にへばりつくように折れ曲がっている二両目内部の様子などが間近から撮影されており、衝突の激しさがうかがえる。
専門家が注目したのは、破損した二両目の映像。車両前方にある「第一台車」がはっきりと判別できる形で映し出されており、車輪の表面や台車付近の損傷状況などを詳しく分析することができた。
新潟大の谷藤克也教授(鉄道工学)によると、第一台車の第一、第二輪軸では、ともに進行方向右側の車輪のフランジ(ツメ部分)から外縁部にかけて、金属同士が激しく摩耗することで生じる「照り」があった。左車輪はゆがむなど大きく損傷していた。
同教授は「ところどころに帯状の照りがあり、車輪表面が不均一。通常の走行では見られない状態で、車輪の回転に異常があった」と解析。転倒直前、車体に激しい横方向の振動が起こった可能性があると指摘した。
さらに「脱線の主な要因は(百キロを超えていた)現場カーブへの進入速度」とした上で、「車体が転倒した要因は遠心力だけだったとはいえない。車両全体の振動も要因になったのでは」との見方を示した。非常ブレーキによるロックした痕跡は車輪には見られないという。
国土交通省航空・鉄道事故調査委員会は六日、先頭車両の第一台車の写真を公開。「現段階では、脱線を引き起こす異常な振動の痕跡はみられない」としているが、脱線した快速電車に乗り合わせた複数の乗客が「脱線前の大きな横揺れ」を証言している。
二両目の車輪も進行方向右側は円形を保っていたが、左車輪はゆがんでいた。また脱線後の片輪走行でギアボックスが破損。線路の敷石(バラスト)を粉砕したとみられる白い粉が左側車輪全体に付いていたことも映像で判明した。