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東京新聞
http://www.tokyo-np.co.jp/00/sya/20050508/mng_____sya_____007.shtml
JR脱線事故『ブレーキ利き遅い』
尼崎JR脱線事故で、快速電車が現場手前の伊丹駅でオーバーランした際にも、非常ブレーキが作動していたことが七日、分かった。事故直前の走行速度と同じく五両目のモニター制御装置に記録されていた。停車の際、車掌(42)は「(常用)ブレーキの利きが遅いと感じた」といい、兵庫県警尼崎東署捜査本部は、高見隆二郎運転士(23)=死亡=の操作が遅れたとの見方を強める一方、ブレーキ系統などに何らかのトラブルが生じていた可能性もあるとして、慎重に調べている。
調べによると、快速電車には非常ブレーキ作動時、走行速度などが記録されるモニター制御装置が、一、四、五、七両目に設置されていた。
このうち五両目のデータを解析した結果、事故直前以外に伊丹駅構内でも非常ブレーキが作動していたことが判明。事故直前の時速百八キロと同様、伊丹駅では同二十九キロが記録されていた。
これまでの調べで、車掌は電車が同駅構内に入った際、「(車掌室で)ブレーキの利きが(いつもより)遅いと感じた」と説明。非常ブレーキは高見運転士が操作したとみられるが、車掌も車掌室のブレーキハンドルに手をかけた、という。
JR西日本によると、電車は同駅を約四十メートルオーバーランし、約一分半遅れで出発。直線区間で加速し、十分減速できないまま現場のカーブ(制限速度七十キロ)に進入したとみられる。
捜査本部は、伊丹駅とカーブの二つの減速ポイントで、高見運転士の常用ブレーキ操作などに共通した問題点がなかったか調べる。