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JR脱線事故の被害者ネット賛同続々
遺族から寄せられたメールを読む藤崎さん
JR福知山線の事故で長女を亡くし、「一人でも多くの人とつながりを持ちたい」と被害者のネットワークづくりを呼びかけている印刷会社経営、藤崎光子さん(65)(大阪市城東区)の元に、遺族や負傷者から賛同の電話やメール、ファクスが相次いでいる。6日夕現在で、16遺族と負傷者1人。「何かお手伝いできれば」と訪ねてくる遺族もおり、一人で立ち上がった藤崎さんの活動が広がり始めている。
長女の会社員中村道子さん(40)(兵庫県川西市)の告別式のあいさつで、藤崎さんは「残された人生をJRの責任追及にささげたい」と述べ、JR西日本を通じて被害者に参加を呼びかける手紙を配るなどした。
犠牲になった龍谷大1年の福田和樹さん(18)(兵庫県宝塚市)の母、順子さん(49)は、手紙を受け取るとすぐに連絡した。「毎日何をしていいかわからず、ほかの遺族の方々がどのように気持ちを慰めているのか知りたかった。今は無理でも、少し時間がたてば集まりに加われると思う」と話す。
息子を亡くした男性(63)も「これからいろんな問題が出てくるので、情報交換したり、悩みを打ち明けあったりできれば」と参加を決めた。
二女の杉山恭枝さん(34)を失った池田藤作さん(70)(川西市)は、ネットワークにJR側との交渉窓口としても期待をかける。「JRには立派な弁護士さんがそろっていると聞く。個人で話を進めるより、みんなで力を合わせる方が話が通りやすい」と言う。
別の遺族の女性は6日、「お手伝いさせて下さい」と藤崎さんの会社事務所を訪ねた。藤崎さんが献花台の前で手紙を配ったことを新聞で知り、「自分も家で泣いているだけではいけないと思った」と語る。早速、インドやアメリカなど海外分を含む約300通の励ましのメールの整理作業を手伝った。
藤崎さんは「一人ひとりの力は微力で、何をしていいかわからない。でも、みんなで手を取り合ってこのつらい時期を乗り越えていきたい」と話している。
(05/07 09:27)
http://osaka.yomiuri.co.jp/news/20050507p301.htm