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(回答先: JR西の天王寺車掌区、事故知りながらボウリング大会 [読売新聞] 投稿者 white 日時 2005 年 5 月 04 日 23:01:23)
□事故より親ぼく優先 [神戸新聞]
http://www.kobe-np.co.jp/kobenews/sougou05/0505ke93860.html
事故より親ぼく優先
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2005/05/05
「社内に反省すべき点がいろいろあった」。JR西日本の垣内剛社長が苦渋の表情を見せた。尼崎JR脱線事故で四日、人命より業務を重視する体質が明確になった。脱線電車に乗り合わせながら、乗客を救助せず職場に急いだ運転士。その運転士から事故の連絡を受けた当直係長は、救助の指示をせず「遅れないで出勤してください」と応じた。さらに、事故を知りながらボウリング大会と宴会に興じた車掌らがいた。そのころ、事故現場では乗客や近所の住民らが、一人でも多くの命を救おうと救助活動を繰り広げていた―。JR西日本は一体、どうなっているのか。
JR西日本の記者会見。社員の不祥事が次々に明らかになり、幹部が何度も頭を下げた。
事故直後の四月二十五日午前九時四十四分、運転士と当直係長のやりとりは「電車脱線しています。その中にいます」「(出勤まで)まだ時間があるので、遅れないできてください」。
さらに、「前のほうがめちゃくちゃですわ」「けがはないんですね」。森ノ宮と尼崎の電車区で、同じようなやりとりが繰り広げられた。
鉄道本部安全推進部の村上恒美部長は「残念ながら鉄道マンの基本ができていない。プロとして不十分」と、消え入りそうな小さな声で語った。
運転士らが所属する西日本旅客鉄道労働組合(JR西労組)の森正暁委員長は「運転士らの行動は弁明の余地がない。しかし、事故よりも勤務を最優先させた会社の体質問題でもある。そこまでして勤務しなければならない社風に寒気さえ感じる」と批判した。
記者会見は四日午後五時に始まり、深夜まで続いた。信じられない出来事が飛び出す。「天王寺車掌区の社員四十三人が、事故当日、発生を知りながらボウリング大会を開いていました」
報道陣から痛烈な批判の声が上がった。日付が変わった午前零時半、垣内剛社長の会見に切り替わった。
垣内社長は四日夜になって初めて報告を聞き、「考えられない。何でこんなことが起こるのか」と漏らしたという。
会見でボウリングの問題に触れた垣内社長は「あれほど大きく報道されている中で、『知らない』ではすまされない問題だ。鉄道人としてあるべき姿になるよう努力したい」。報道陣から厳しい質問が飛ぶ中、言葉を一つ一つ選ぶように「安全確立に、すべての社員が必死に取り組むようにしたい」と繰り返した。
一方、JR西日本の南谷昌二郎会長は四日午後、負傷者の見舞いのため兵庫医科大病院を訪れ、家族から運転士らの行動を問い詰められると「(批判は)おっしゃる通りです」と頭を下げた。
事故で右腕骨折などの重傷を負った神戸市北区の女性(36)の病室を訪れた南谷会長は、女性の夫(35)から「人命を軽視しているとしか思えない。だが、復旧すればまたJRを使わざるを得ない。この悔しさが分かりますか」と畳み掛けられ、「今後、社内の体制を見直します」と目を伏せたまま話したという。