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一両目は高重心構造
http://www.yomiuri.co.jp/features/dassen/200504/da20050430_41.htm
モーターは2、3両目 浮いた車体押し出す?
兵庫県尼崎市のJR福知山線で25日朝、快速電車が脱線した事故で、マンション駐車場に突っ込み、大破した1両目はモーターのないトレーラー車で、モーター車の2、3両目より重心が高い構造だったことが30日、わかった。兵庫県警捜査本部(尼崎東署)は、カーブでの速度超過、非常ブレーキ作動に加え、重心の高さが「転覆脱線」を招いた要因の一つと判断。ブレーキ時に車輪がロックされないモーター車の2、3両目が、浮き上がった1両目を前方のマンション側に押し出した可能性が高いとみて、国土交通省航空・鉄道事故調査委員会とともに、脱線車両の詳細な動きを解明する。
JR西日本によると、事故を起こした7両編成の快速電車のうち、2、3、5両目がモーター車(M車)で、他の4両はトレーラー車(T車)。同社や専門家によると、M車は約35トンで、車体の床下にモーターのほか、制御装置や空気圧縮機などの機器が設置されている。一方、T車はM車より数トン軽く、床下の機器が少ないため、M車に比べて重心が高くなるという。鉄道工学の専門家は「乗客が多ければ、さらに重心が上がる」と指摘している。
重心が高い1両目は、より遠心力の影響を受けやすく、車体が浮き上がり、カーブの外側に大きく傾いて転覆したとみられる。
JR西日本は、脱線した快速電車の編成について「T車とM車の組み合わせは通常通りで、安全性に問題があったとは考えていない」としている。
( 2005年4月30日 読売新聞 無断転載禁止)