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(回答先: 列車事故の原因 投稿者 ワヤクチャ 日時 2005 年 4 月 28 日 21:20:48)
□遅れ挽回は運転士裁量 JR西 [産経新聞]
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050428-00000024-san-soci
遅れ挽回は運転士裁量 JR西
走行中「定時」求め無線
JR脱線事故で、JR西日本は、電車が定刻よりも遅れた場合、その電車の運転士に定時運転を求める無線連絡を走行中に入れていたことが二十八日、分かった。また、同社では、電車に遅延が生じた場合、制限速度の範囲内で、運転士が遅れを取り戻す裁量権を認めていることも判明。兵庫県警捜査本部は、運転士が事故直前のオーバーランで心理的に追い詰められ、快速電車を高速運転した可能性もあるとみて、詳しい運行状況などを調べている。
同社や関係者などによると、同社では電車が遅れた場合、数秒の遅れであっても輸送指令から運転士に無線で「電車が遅れています。定時運転を心掛けてください」と連絡することがあるという。さらに、電車に遅れが出た場合、制限速度の範囲内で、「余裕時間」と呼ばれる時間を切り詰めるなどして、運転士の裁量で遅れを挽(ばん)回(かい)しているのが実情だ。
同社は「指令が遅れを知らせることはあっても、遅れを取り戻すように指示することはない」としている。しかし、遅れを知らせること自体が「プレッシャーになる」として、乗務員から「やめてほしい」との声が多数出ているという。
脱線した福知山線の快速電車も、事故前に伊丹駅でオーバーランをし約一分半遅延した。県警の調べでは、現場のカーブには制限速度を三十キロ以上も上回る時速百キロ超で進入したことが、車両搭載のモニター装置の記録で明らかになっている。
当時、指令は走行中の運転士に対し、オーバーランの状況確認のため二度呼び掛けたが、運転士が無線に応答しなかったことが判明しており、呼びかけの数分後に脱線事故は起きていた。
同社は平成十四年から年五回、遅れる可能性が高い電車を「要注意列車」と指定。一秒単位で遅延状況を把握する調査を実施するなど運転士に対し、定時運転を強く求めてきた。遅延電車の運転士に対する定時運転を求める無線連絡もその一環で、運転士が相当のプレッシャーを感じていた可能性は否定できない。
捜査本部は当時の運転状況などについて、車掌(42)から事情聴取を重ねているが、車掌は「(伊丹駅での)オーバーランの遅れを取り戻すため、いつもよりスピードが出ている感じがした」などと話しているという。
(産経新聞) - 4月28日16時6分更新