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死者数100人超える JR脱線事故
兵庫県尼崎市のJR福知山線で25日起きた快速電車の脱線事故で、兵庫県警などは
28日正午までに、新たに6人の死者を確認。JR発足以来最悪となった惨事の犠牲者は、
ついに100人を超えた。
県警によると、大破した先頭車両の中に6人前後が取り残されているとみられ、
救出作業を続けている。
これまでに確認された死者は103人で、男性56人、女性47人。
県警や尼崎市消防局は、事故の起きた25日午前から重機を使って車体を切断するなど
夜を徹した救出作業を続行。26日には大破した1両目から、同県西宮市の大下裕子さん
(46)ら重傷の男女3人を助け出した。
しかし先頭の2車両はどちらも原形をとどめないほど大破しており、作業は難航。新たな
生存者は発見できず、2つの車両に閉じ込められた乗客が相次いで遺体で見つかっていた。
市消防局によると、救助隊は28日未明、1両目の前方部分を目指して進んだが、
脱線事故の破壊力で前部がひしゃげた状態で進行を阻まれ、いったん断念。
重機で車体の後部を引き上げて作業スペースを作り、障害物を油圧カッターで切るなど
しながら進んでいるという。
一方、県警の調べで最初に脱線した先頭車両が急ブレーキなどで減速、後続車両が
「玉突き」を起こしていたことが分かった。
車列はジグザグになり、2両目が車体の真横からマンションに激突。「く」の字に曲がって大破し、
多くの被害者を出す結果につながったとみられる。
調べでは、電車は右カーブで非常ブレーキをかけ、先頭から5両目までが脱線。
3両目が進行方向と前後が逆になるなど、車列の一部が連結器の部分で折り畳まれるような
形で、ジグザグ状態になった。
1両目はマンション1階駐車場にめり込み、2両目は1両目に乗り上げた。
4両目は下り線路を越えて道路に飛び出した。5両目以降は、真っすぐの車列を保っていた。
カーブで急ブレーキをかけると車輪がロックされ、脱線につながる危険性があるとされるが、
脱線した「207系車両」には、ロック時に自動的にブレーキを弱める「滑走防止装置」が
付いていなかったという。
国土交通省航空・鉄道事故調査委員会は28日までに、レールの損傷状況などから、
車両は右側が浮き上がり左側に傾き、横転に近い状態で脱線したとの見方を強めた。(共同)
http://www.sankei.co.jp/news/050428/sha048.htm