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洞窟で中学生4人死亡
鹿児島の新興住宅街
九日午後四時十五分ごろ、鹿児島市武岡一の斜面下の洞窟(どうくつ)で、中学生が倒れているのを捜していた友人が見つけ一一九番した。消防隊員が現場で倒れていた四人を病院に搬送したが、全員の死亡が確認された。洞窟で火を使った跡があり、四人とも一酸化炭素(CO)中毒死だった。
鹿児島西署の調べでは、四人は市立武岡中二年の男子生徒で、いずれもテニス部員の中野瑞樹君(13)、毛井(もうい)一樹君(13)、地頭薗(じとうぞの)聖君(13)、川越康士郎君(13)。洞窟で遊んでいたとみられる。
洞窟の入り口付近で段ボールなどを燃やした跡があり、現場にライターもあった。発見時には火がくすぶっていたといい、同署は中野君らが火を使っていたとみて調べている。
洞窟の中は複雑に枝分かれして、一番奥までは約三十メートルあった。入り口近くに二人、さらに奥で二人が倒れていた。
同署によると、洞窟内のCO濃度は消防隊員の測定時には致死量とされる五〇ppmを大幅に上回り、二五〇ppmまで測定可能な装置の目盛りが振り切れた。消防隊員は酸素マスクを着けて救助したが、実況見分ができない状態という。
近所の人の話では、洞窟は戦時中に防空壕(ごう)にも使われていたという。鹿児島市によると、人工的に掘られたとみられるが、防空壕としては把握していなかった。入り口は幅約百四十センチ、高さ約九十センチの半円状になっていた。竹やぶに囲まれた急斜面を約二十メートル下った場所にあり、通常は大人が斜面の下におりることはないが、中学生らの間では遊び場として知られていた。
同じ中学の生徒が、斜面上の公園に四人の自転車があるのを見つけた。洞窟にいると考えて捜しに行ったところ、煙が出ており、入り口近くに倒れていた二人を発見し一一九番した。
現場は、JR鹿児島中央駅から西約二キロで、近くは新興住宅街となっている。
http://www.tokyo-np.co.jp/00/sya/20050410/mng_____sya_____005.shtml