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「サツキとメイの家」の無料入館引換券 ダフ屋?ネットで高騰 愛知万博
二十五日開幕の愛・地球博(愛知万博)に再現された人気アニメ映画「となりのトトロ」の主人公の家「サツキとメイの家」の入館引換券が、インターネットオークションに出品され万博協会が対応に頭を悩ませている。転売を禁じ予約を受け付けた無料の入館引換券だったが、入手が困難なためネット上で数千円の高値で取引されることになってしまったからだ。個人的競売か、販売目的で予約した業者による競売かの判断が難しく、対策が取り難いのが現状。主催者側は一人で予約できる枚数を減らす対策を取ったが、今後も混乱が避けられそうにない。
「サツキとメイの家」は、愛知万博で前評判の高いパビリオンのひとつ。木造一部二階建ての建物は昭和初期の建築手法を用い、家具や調度品もアニメに忠実に昭和三十年代の暮らしを再現した。入館者は主人公の少女らのように家を歩きまわり、触れることができる。
万博協会は、入館者の殺到を避けるため、日時指定の予約による完全入れ替え制を採用。毎月一日から翌月分の入館予約を受け付けた。初の予約日となった今月一日は、開幕日から四月末までの三十七日間、二万九千六百人分の予約が約四時間半で埋まった。
ところが翌日、入館引換券がネットオークションに出品された。十一日現在、同一出品者が入館日時や枚数の異なる引換券を出品、一枚あたり数千円の高値がついた。
万博協会は「転売目的で引換券を入手すると本当に入館したい人に渡らなくなる」と不快感を表明。二月に各ネットオークション主催者に予約券出品の削除を要請したが各社で対応が分かれた。
ネットオークションを主催するヤフージャパンは「違法なモノや他人の権利を侵害するモノなどは削除する基準を設けている。入館引換券は、誰でも手に入れられる券なので基準に当たらないと判断した。出品の削除を繰り返すと、オークションの利便性が損なわれる」と削除しない方針だ。
一方、ネットオークション大手の楽天は、協会の要請を受け入れた。「安心してオークションを使ってもらうため、ユーザー間のトラブルの元になる恐れのある出品は削除する」と話す。
万博協会は転売目的の入館引換券の入手を難しくするため、一人で予約できる枚数を六枚から四枚に減らす措置を決定。さらに、予約券が入手できなかった人のために、外観の見学できる周遊コースを設定することにしている。
http://www.sankei.co.jp/news/evening/13nat001.htm