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(回答先: 魔女狩りの論理:毒物カレー事件判決に学べ?!(革マル派「解放」1758号) 投稿者 竹中半兵衛 日時 2005 年 1 月 28 日 02:31:54)
和歌山毒入りカレー事件概要ー事件から論告までー
http://www.lawschool-konan.jp/trial/bengo/
■ 和歌山毒入りカレー事件概要(1) 事件発生から裁判まで
◆新聞報道などによって、事件発生から、論告までの大まかな流れをまとめておこう。
◆98年7月25日、和歌山市園部第十四自治会(69世帯、約220人)が開催した夏祭りで、主婦らが調理したカレーの鍋にヒ素化合物の亜ヒ酸が混入され、食べた住民が翌26日にかけて中毒症状を起こし、うち自治会長Nさん(当時64才)、副会長Tさん(53才)、小学校4年H君(同10)、高校1年Tさん(同16)の4人が死亡、63人がヒ素中毒となった。
◆和歌山地検は98年12月29日に、同地区住民で元保険外交員・林真須美被告(37)を殺人、殺人未遂罪で起訴。
起訴状によると、真須美被告は事件当日の正午から午後1時ごろまでの間、夏祭り会場近くの民家ガレージに置いてあったカレーなべに、殺意を持ってヒ素を混入したとされている。同被告はこのほか、保険金目的の殺人未遂や詐欺など8つの事件で3回にわたって起訴されている。29日の起訴により、事件発生以来5か月余りに及ぶ長期捜査も終了。
◆地検は、最新銃のハイテク装置を使った鑑定や、住民参加の現場検証などで得られた証言などから証拠は十分で、犯罪の立証は可能と判断した。
被告人宅で検出された亜ヒ酸は微量。カレーに混入されに亜ヒ酸などとの同一性の確認のため、地検は、兵庫県・播磨科学企周都市の大型放射光施設「SPring8」や、茨城県つくば市の高エネルギー加速器研究機構「フォトン・ファクトリー」のハイテク施設で、「蛍光X線分析」による元素レベルでの同一性確認を分析科学者に依頼。
◆この鑑定の結果、カレーなべ、夏祭り会場近くにあった紙コップ、自宅台所の食品保存容器、真須美被告の親族が任意提出した50キロ缶やミルク缶などの4点(9試料)にあったヒ素化合物の亜ヒ酸に含まれる不純物の濃度が一致した。科学の世界では、同一性があると判断していい実験結果だという。
被告人本人の前髪からもヒ素を検出している。地検は、これで真須美被告が自宅に保育していた亜ヒ酸を紙コップでガレージまで運び、なべに混入したことを立証できるとしている模様。
◆住民参加の
現場検証も二度行っている。祭り当日の正午から午後1時までの間に、カレーなべのそばに真須美被告が一人でいた時間帯があったことを確認。その直前に紙コップを手にしている姿を目撃したとの住民の証言もあるようだ。 捜査側は被告人以外の人物が混入した可能性を否定する「つぶしの捜査」を行ったといえる。
◆殺人罪などは、通常は「動機犯」と特徴づけられる。起訴状にも、なんらかの「動機」に拘わる記載が簡単でも行なう運用もあった。
今回は、被告人が取調べに応じず、自白調書などがないため、動機を特定できなかった。
ただ、地検は、地域住民とのトラブルによる発作的犯行などを考えている模様。
◆真須美破告は10月4日の最初の逮捕以来、87日間の身体拘束を受けてほぼ連日取調べを受けたようだが、保険金詐欺事件も含め事件については、黙秘。否認調書もないという。
◆このため、従来であれば、検察官は、捜査段階の自白調書を柱にしながら、他の証拠を考慮して、動機やヒ素の混入時間、混入方法,犯行後の行動・心境など、事件の核心部分について詳細に冒頭陳述で主張できるのだが、今回は、これができない。
◆我が国では、「自白中心主義」が捜査から裁判まで貫く。刑事裁判は、警察や検察が密室の取調べ室で自白調書を作成することができると、おおむねそれだけで有罪が決まる。裁判は、自白調書を正式の証拠として認知する「儀式」に近い。「調書裁判」だ。
◆しかし、本件の被告人は否認・黙秘のまま。検察側としては、高度ハイテク技術を用いた科学鑑定によるヒ素の同一性識別、地域住民等の目撃供述の信用性、保険金疑惑や地域住民とのトラブルなど動機に近い犯行前の状況など、すべて状況証拠によって立証しなければならない。
問題は、そうした有罪立証が、「合理的疑いを超える証明」の水準に達するかどうかだ。国民が、関心を持つべきポイントの一つは、ここにある。
◆凶悪犯罪の迅速な厳罰。これも大切だが、そのための手続が公正・適正であることも同じく大切。公判で明らかになる,捜査の状況、その過程で集められた証拠。それがどこまで被告人と犯行を結び付ける「力」を持っているのか、国民が冷静にみる姿勢が要る。
■ 和歌山毒入りカレー事件概要 (2) 論告まで
99年5月の初公判以来、公判は92回を重ねた。そして、2002年6月5日に、検察官が論告、求刑を行う公判を迎えた。
今までの公判を整理すると、、、
◆被告の犯人生、状況証拠による立証
犯人を直接見た者が居ない事件である一方、地域の夏祭りで、住民の住宅のガレージでカレーを作っている際の犯罪であることから、犯人になる可能性のある者が地域関係者に絞られたとしても不合理ではない。
ゆきずりの犯罪、、、、性犯罪、誘拐犯などにときおり見かけるような犯行態様は、この事件の場合、考えにくかった。
そこで、検察側は、カレー鍋に近づくことが可能であった者を絞り込み、被告に焦点をあてて、付近住民の証言の積み重ねなどから、被告がカレー鍋周辺に一人で居る時間帯があったことを浮き彫りにしている。
◆「激高」の有無
では、真須美被告はなぜカレーにヒ素を入れたか。
これが当初からの事件の謎。
検察側は冒頭陳述では、住民の冷たい態度への反感、そして、「激高」がきっかけであると事件を描いた。これにあわせるため、公判では、事件前、カレーの調理を一緒に行った地域住民らが証言台にたった。
しかし、証言は、激高を伺わせる決定的な事実は浮かび上がっていない。
◆テレビのインタビューの録画ビデオの証拠採用
もっとも、検察側は、従前から、真須美被告が付近住民への不満を語ったテレビ番組を録画したビデオテープを証拠として申請していたが、2002年3月、裁判所はこれを採用した。
この中で、夫の林健治が、「嫌な顔された」「新参者が今頃遅れてきて何すんなちゅうような顔された」と述べ、真須美被告も、「午前中来ないで何で今頃来たんなとか、あんた来ても何もすることないでとかいうそういう雰囲気」があったことを認める説明をしている。
こうした状況は、事実を語るものにとどまるが、そこから、常識的な経験則に従って、住民への悪感情=激高を認めることは必ずしも不合理ではない証拠状態ができあがった。
◆こんな立証を積み重ねた上で、2002年6月、論告の日を迎えた。
以下続きはURLから。同じURLしか出てこないので、左側のインデックスを参照してください、私もまだ全部を見終えていません。
http://www.lawschool-konan.jp/trial/bengo/
◇事件の概要ー裁判の進展
◇事件の実際
◇捜査と弁護
◇検察と弁護
◇初公判の見方
◇「SPring8」と鑑定
◇中井教授証人尋問
◇ニュースビデオの証拠採用
◇被告人の黙秘
◇検察官の論告
◇弁護人の弁論
◇被告人の最終陳述
◇第1審判決
◇控訴審(メモとして)
<事件現場で学ぶ>
ー神戸学院大学・渡辺ゼミの活動ー
*ゼミのフィールド・ワークを紹介します。
■現地取材
■模擬裁判
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くも膜下出血さんの暗示があったからこそ、カレー事件を見直すことができました。
事件は私が失業して1年後のことで次の仕事で忙しく走り回っていたころで、自分のことで精一杯のときでした。神戸事件が発生したころもそういう状況で、「真相究明」のパンフが出るまではまったく神戸事件も眼中になかったのです。身近なのに他人事ってな調子でした。
どうせCIAか日本の特殊部隊がやったんやろなあって漠然と思っていた頃で、それ以上自分なりの追求の糸が見出せなかったのです。
そして遠方の友人からここ神戸での事件は冤罪だ、権力犯罪だ、革マル派が追求を始めた、と聞いて、それでもほんまかいな、って半信半疑でした。就職の関係で東京に用があって実際本屋に行ってみるとパンフレットがズラリとおいてある。むさぼり読みましたね。冤罪を証明する事実がぎっしりと詰まっていました。
権力は己の意思を通すためには何でもやる、日本は敗戦後平和憲法ができたけど、天皇の戦争責任は問わないままきたし権力機構(特に暴力装置としての警察、のち軍事も復活)は戦前の態勢をそのまま引き継いだのだから戦前と同じ謀略もいくらでも企てることができる。こういう認識はそういえば左翼の常識だったなあ、なんて思い出していました。これに屈服したのがマスコミです。
なお、報道姿勢に関する評論もあります。
「和歌山県園部地区で何が行われているのか」
文と写真:大手町文哉
http://www.imcnews.com/wakayama/wakayama1.html
Index of /wakayama
http://www.imcnews.com/wakayama/
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* wakayama2.html
* wakayama3.html
* wakayama4.html
より
そして「制裁」はおこなわれた(punish1)
1998年11月13日 文と写真:大手町文哉
http://www.imcnews.com/wakayama/punish1.html
「逮捕は10月4日」(punish2)
http://www.imcnews.com/wakayama/punish2.html
「着手」(punish3)
http://www.imcnews.com/wakayama/punish3.html
「報道部門賞」(punish4)
http://www.imcnews.com/wakayama/punish4.html
「ビニールシートの内部で」(punish5)
http://www.imcnews.com/wakayama/punish5.html
「7人の弁護団」、ほか「終わり」(punish6)
http://www.imcnews.com/wakayama/punish6.html