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2005年に発生した高病原性鳥インフルエンザの感染経路について国は未承認ワクチン原因説を否定できないとしている。このような発表がなされると消費者は「養鶏業界は未承認ワクチンを使ったのか?」という疑問を抱く。しかし、浅田農産、愛鶏園、イセ食品そして「未承認ワクチン」をキーワードに事件を見つめると、養鶏業界は「未承認ワクチン」を使いそうにないことがよくわかる。
1.未承認ワクチンを巡り、鶏界が巻き込まれた事件
2002年、シゲタ動物薬品工業株式会社(西尾義行社長)は農水省に申請中であった鶏用未承認ワクチン(Q熱およびH5N1)の需要開拓のため、巽典之氏(人獣研所長)と山口和男氏(金沢大)とともに「人獣研の検査により鶏卵とマヨネーズから危険な病原体が検出された。このような汚染食品を販売した場合には、その販売店名、生産者名の公開を行うとともに、その販売については差し止め等の法的措置が必要である」という怪文書を全国の大手スーパー等の百数十社の代表者、メディア、報道機関宛に執拗に送付していた。人獣研(巽典之所長)の主たる中傷対象はイセ食品(株)とキューピー(株)である。シゲタ動物薬品工業は人獣研の検査結果を旗印に、鶏卵消費と鶏卵価格を暴落させ、養鶏業界を経営危機に陥れることによりシゲタの鶏用ワクチンと人獣研の検査需要を開拓しようとした。このためキューピーの株価は暴落し、底値で外資に買収されようとしていた。
2.日本養鶏協会 浅田氏の対応
これに対し日本養鶏協会の理事、副会長を務めていた浅田農産会長はシゲタ動物薬品工業株式会社(西尾義行社長)に怪文書送付の中止を求めた。浅田氏によると西尾義行社長は「菌はシゲタの秘密の検査法でしか検出されず、特効薬はシゲタのワクチンしかない。シゲタのワクチンを買いなさい。」と説明したという。
http://www.jpa.or.jp/news/q_netu/i_tamago17.html
3.愛鶏園も浅田氏とともに「いわれなき鶏卵のQ熱汚染キャンペーン」に対抗。
http://www.ikn.co.jp/hiroba/oyaji/fujio2.htm#39
愛鶏園はHPでシゲタ動物薬品工業と人獣研によるQ熱汚染キャンペーンを非難した。2003年11月19日本養鶏協会をはじめとする鶏卵に関した業界団体が一致協力して「いわれなき鶏卵のQ熱汚染キャンペーンに反論する」の記者会見を厚生労働省で行った。「いつも鶏卵関係業者は一方的にマスコミに「鶏卵の悪口」を云われっぱなしで悔しい思いをさせられている。現在の低卵価の一因でもある「鶏卵の悪口」報道を一つ一つ潰していく根気のいる活動は極めて大切である。今回鶏卵のQ熱問題に対してとられた日本養鶏協会の迅速な対応及びその広報に感謝したい」と述べた。
http://www.jpa.or.jp/news/q_netu/i_tamago16.html
4.謎の匿名電話と浅田氏の自殺
2004年2月27日、匿名電話を受けた京都府の保健所が浅田農産「船井農場」を立ち入り調査し、鳥インフルエンザ(H5N1)の感染が発覚。その後、鶏の出荷先や近隣の養鶏場でも感染が確認された。同年3月8日 浅田農産会長は鳥インフルエンザ(H5N1)の発生を苦に自殺した。鳥インフルエンザ(H5N1)感染をめぐる一連の騒動の中、京都府丹波町の養鶏場「浅田農産船井農場」を経営する浅田農産本社の浅田肇会長(67)と妻で同社監査役の知佐子さん(64)が首をつって死んでいるのが見つかった。遺書があったことや、現場の状況から自殺と見られている。
5.マスコミに送られた謎のFAX
浅田農産会長の自殺から数日後、シゲタ動物薬品工業株式会社から都内のマスコミ関係者宛に次のFAXが送られてきた。
「人獣研です。金沢大学と人獣研(人獣共通感染予防医学研究所)の支持母体であるシゲタ動物薬品工業株式会社が、遺伝子組換技術により鳥インフルエンザ(H5N1)ワクチン(鶏用)の開発に成功致しました。」(2004年3月)
なんと、シゲタの未承認ワクチンは浅田農産を襲ったウイルスと同じ型だった。
6.シゲタと人獣研の目論見が破綻
人獣研の検査について国に調査が上申され、調査を行っていた厚生労働省は2004年7月、「Q熱コクシエラの鶏卵からの検出に関する研究」を発表し、「市販鶏卵からQ熱菌は検出されない」と結論した。
http://www.mhlw.go.jp/topics/bukyoku/iyaku/syoku-anzen/topics/040730-1.html
2005年1月、食品安全委員会もQ熱ファクトシートを発表し、鶏卵のQ熱汚染を否定した。
http://www.fsc.go.jp/sonota/factsheets-qnetu.pdf
「市販鶏卵とマヨネーズについて汚染調査を行った結果、すべて陰性でした。また、現在まで、鶏卵を原因としたQ熱の感染事例も報告されていません。」と結論した。これにより、シゲタと人獣研の目論見は完全に潰れた。
7.愛鶏園で異変が発生
同年1、4、5月頃より愛鶏園が運営する複数農場で一部の鶏に産卵量が減ったり死ぬなどの異変が発生。茨城県の「有限会社アレバメントカントウ」養鶏場(約2万5000羽)では4月から産卵率が低下し、6月までに約800羽が死亡した。6月下旬に民間機関に検査を依頼したところ、6月24日に鳥インフルエンザを疑わせる結果が出た。8月18日、埼玉県のイセ食品グループ農場で、過去の感染を示す抗体の陽性反応が出たことが公表された。
8.愛鶏園の逮捕とシゲタ動物薬品工業の記者会見
愛鶏園元役員ら逮捕 「陽性」県に届けず
鳥インフルエンザ問題に絡んで、石岡、水戸署と県警生活環境課は、鶏の抗体陽性反応を知りながら県に届けなかったなどとして、家畜伝染病予防法違反の疑いで、養鶏会社「愛鶏園」の元取締役、江口郁夫容疑者(58)と、元研究開発部長、前田良雄容疑者(53)ら四人を逮捕した。県警は、組織ぐるみの犯行の可能性が高いとみて、押収証拠の分析を急ぐとともに、社長を含む同社幹部の事情聴取を始めた。
茨城新聞2006/2/28
一方、シゲタ動物薬品工業(西尾義行社長)は記者会見を行い、鳥インフルエンザ用ワクチン(日本では未承認ワクチン)を開発したと発表した。日経新聞2006/3/9
9.鳥インフルエンザ騒動のウイルスはワクチン株と推定
「原因として未承認ワクチン又はウイルスそのものが持ち込まれ不法に使用された可能性は否定できない」。農林水産省2006/9/28
http://www.maff.go.jp/www/press/2006/20060928press_8.html
茨城県で分離されたウイルスが遺伝学的にニワトリに適応していると思われることから、野鳥間で感染を繰り返して自然界に定着していることは考えられず、ニワトリに近縁のキジ目の野鳥には長距離の渡りをする種はいない。さらに、渡り鳥が運搬したのであれば、他地域で発生が見られても不自然ではないが、今回の感染は1地域以外からは発生がない。このようなことからも、本ウイルスの国内への運搬は、野鳥の関与よりは人為的運搬の可能性の方が高いと考えられる。(p45)
http://www.maff.go.jp/tori/kentoukai/h17_interim_report.pdf
10.潰される鶏界大手
近年、鶏界を襲った一連の忌まわしい騒動は、それぞれを見ると独立した事件のように見えるが、このように時系列的に整理すると未承認ワクチンと関連があるように見える。今、イセ食品やキューピーなど日本の鶏界大手は潰されようとしている。未承認ワクチンの販売は絶対に許されない。
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