そもそも礼や礼儀とは、価値観の違う他者に対してのもの。その他者との共存のための作法とは、近代の立憲国家においては、他者の良心の自由を侵害しないということでしょう。
つまり、良心の自由を尊重するのが最も礼にかなった態度でしょう。
共生をする方がよっぽど無礼。
そのところを、今上天皇はよくご理解していらっしゃる。

歌いたい人、敬礼したい人の自由を妨害したというのなら｢無礼｣でしょうが。
アメリカでさえ、教師の歌わない自由、敬礼しない自由は保障されているのです。
国の有様がいい悪いは別として、そのような寛容さがあるからこそアメリカは一般的に愛国心が醸成されやすいのです。

愛国心を植えつけたい右翼の方々、あるいは｢良識｣派のかたがたこそ、もう少し頭を使っていただきたいものです。

頭の悪い方が愛国心といえば言うほど愛国心は遠のき、
自分の頭で考えず｢礼儀｣などといえばすべて片付くと思う方が｢礼｣を口にすればするほど、子供たちは無礼千万になっていくでしょう。

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