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吹雪がつづく山中でウサギとキツネとクマが、飢え死にしそうな一人の僧を見つけた。
どうしても、僧を助けたくて、クマは魚を、キツネは木の実を差し出すことができた。
しかし、ウサギは何もしてあげることができなかった。
僧が火を起こすと、突然、ウサギは火の中へ飛び込み焼かれていった。
自分自身を差し出そうとしたのだ。
(参考:手塚治「ブッダ」のオープニング場面)
普通の感覚では到底理解できないかもしれないが、人はどう生きるべきかということの究極の答えになっているように思う。
心の底から考え抜いた結果、もし、このような思いに到達し行動ができたならば、ウサギであろうが人間であろうが「宇宙の真理」に近づいたといえるのだろう。
生と死を超越した尊い思いが森羅万象に与える波動は永遠に続くだろう。
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