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昨年の郵政解散を受けた衆院での敗北、メール問題で揺れた民主党。その後小沢一郎氏の党首就任後は千葉補選にも勝利し、来年の参院選挙に向け、結束を強めつつあるかに見える。
なかでも保守王国群馬、その只中で民主党は健闘中である。あれだけ自民党に風が吹いた昨年の衆院選挙でも県内初の議席確保する程地道に党勢拡大しつつある。
ところがここに来て全国的に注目され出した民主党群馬県連を巡る問題。週刊誌で報道された様な「お家騒動」として理解して良いのだろうか?
以下その真実を告知する。
〔事の発端=事務局長自殺〕
04年の参院選の会計処理についてその処理が適切であったかどうか疑問視する声があった。問題解決の為、昨年11月県連は「財政等検討委員会」を設置し、調査を開始。
その矢先の本年1月14日に04年の参院選に関して民主党群馬県連と同5区総支部の政治資金200万円記載漏れが、マスコミ報道された。同日その当事者の一人の県連事務局長が自殺。理由は明らかではないものの、会計問題との因果関係は濃厚と見られる(職場同僚によれば事務局長は『(本件関係者は)氷より冷たい』と自殺前に述べていた)。
〔その後の経緯=政治資金規正法違反の杜撰な会計処理が明らかに〕
事務局長自殺後、2月4日に問題の5区総支部の会計引き継ぎが行われた。参加者は田島総支部代表と前会計責任者の高橋正好幹事長及び県連の茂木勝彦会長代行と黒沢孝行幹事長。
前会計責任者が提出したのは県選管に情報公開請求して得た収支報告書の写しとパソコンで印刷した会計帳簿だけで、十六年分の領収書について「誤って破棄した」と釈明。記載漏れのあった交付金二百万円の使途は解明されないままとなった。(政治団体の会計責任者は政治資金規正法により、収支報告書要旨の公表から三年間、会計帳簿や領収書の保存が義務づけられている。)
かかる事態を受け、総支部長(総支部とは衆院の小選挙区毎の組織で県内は小選挙区5つにつき5人いる)及び県連長老からより徹底的な問題追及・解決を求め、「調査委員会」の設置を求める声が挙っていた。何故か県連執行部は消極的であったが、度重なる要求に漸く、4月下旬の常任幹事会で、「財政等検討委員会」下部組織として「調査委員会」を設置が決定。5月上旬には人選も固まっていた。
〔県連会長人事を巡って=実質決まったのに何故紛糾!?〕
7月に開催予定の県党大会を前に、6月から県連役員人事が検討された。検討主体は県連の役員選考委員会で選考委員は五人の衆議院小選挙区総支部長と二人の参議院支部の代表と選考委員長(県連会長代行)の計八人。
県連会長人事は、現在の県連会長である富岡参議院議員と昨年群馬民主初の衆議院議席を確保した石関衆議院議員の一騎打。概ね衆議院サイドが石関氏、参議院サイドが富岡氏という構図。衆議院サイドが石関氏を押す構図となったのはポストに拘泥するというよりは上述会計問題を解決せしめる為には実質放置に近い対応の富岡現会長のままではどうかとの思いであった。
意見集約難航するが、最終的に6月28日の選考委員会で石関氏本人を除く四人の衆議院総支部が石関氏、二人の参議院代表が富岡氏がよいが選考委員会の決定に従うとの結論。よって石関衆議院議員に流れが傾いた状況で最終成案は茂木委員長一任と決した。即ち選考委員会としては実質的に石関氏としたのである。
一 任を受けた委員長もその場では了解し、「結論に少し時間をもらうが、早急に決定し連絡する」とのこと。
しかし、その後富岡県連会長から、「成案が得られなかったので緊急常任幹事会を開催する」との通知???
〔怒号と罵声の常任幹事会=決裂の始まり〕
緊急開催された(何故か会場は手際良く手配済だった)6月29日の常任幹事会の主要議題は、
1.役員選考の成案を得るためには会計問題の解決が必要
2.会計問題解決のための調査を倫理委員会で行なうこと
3.調査と役員選考が終了するまで、当面定期大会を延期すること
一見尤もな内容ではあるが、そも「会計問題の解決」は現会長以下県連執行部が消極的であったものを、漸く「調査委員会」を設置した状況である。折角人選した「調査委員会」を活用せず、別の「倫理委員会」が行い、かつその委員に会計問題の当事者も含まれるとは、恣意性を疑われても止むを得まい。しかも「審議中の情報非公開」を求めるに至っては、5人の総支部長が強く反発したのは当然であろう。
それでも理性的に議論されれば、提案真意を追及できようが、総支部長達の発言は怒声で封じられ、富岡会長ほか執行部の発言には即刻「異議なし!」と大声がかかるような状況では、5人の総支部長が中途退席したのも致し方あるまい。
〔ヒステリックな解任決議=規約を無視した無効決議〕
5人の総支部長退席後、常任幹事会は5人の総支部長解任を決議。しかしこの権限は党本部の専管事項で党本部は早速かかる決議は無効であるとコメント。すると今度は総支部長が兼務している県連の副会長を解任したとの話にすり替えた。
〔何のための倫理委員会?=一次答申〕
倫理委員会は田辺常任顧問、角田参議院副議長等ベテラン揃いの顔ぶれ。
しかし本来は不正会計問題追及の為の倫理委員会設置が、何故か追及されたのは5人の総支部長。記者発表等を「反党行為」とし、然るべき処分を勧告する内容。
〔何故「白」と断言可能?=二次答申〕
(以下の記事を的確な要約と思われるので引用します)
「結論ありき」の倫理委
「法律違反はない。あくまで道義的責任だ」と、田辺委員長は強い口調で述べた。倫理委は一連の会計問題を最初から「すべてミス」とする結論ありきの調査だったように見える。
同委は富岡会長から黒沢幹事長らへの供託金の入金を「寄付金を預かっていただけ」としたが、ならば「寄付金」がなぜ県連口座ではなく、黒沢氏の個人口座に入金されたのかに疑問が残る。さらに黒沢氏口座に1年間放置されていた点への明快な説明もなかった。
一方、同委は記載漏れ問題に関して領収書の紛失を認めたが、「裏金として使われたのではなく、5区総支部で適切に使われた」とした。領収書がないのに適切な使途と言い切る調査結果も不可解としか言えない。
会計担当の女性県連職員が「200万円は記載漏れではなく、意図的に削除された」と主張している点にも答えていない。女性が証拠として収支報告書原本のコピーを記者会見で公表していながら、同委の結論は「ミス」とした。「意図的な削除」と「ミス」には大きな隔たりがある。隔たりを埋めるだけの十分な説明はなかった。
女性への事情聴取もせずに、2回の会合で結論を出した「倫理委員会」とは、そもそも何だったのか。常任幹事会が同委の調査結果を了承しており、もはや県連にこれ以上の調査は望めないようだ。総支部長らはこれまで「倫理委に調査をゆだねたい」と、刑事告発に消極的だった。だが、県連とはいえ、公党の会計問題だけに、放置すれば政治不信を助長しかねない。真相究明を第三者にゆだねるべきではないか。
(毎日新聞 2006年7月11日)
〔結語〕
民主群馬県連の混乱は以上の通りで未だ県党大会の開催はおろか、常任幹事会等の常軌化の目途も経っていない。
保守派と旧社会党派の派閥抗争と見做すことは容易い。しかし、そんな単純な事で割り切り「喧嘩両成敗」的な解決を求めて良いものだろうか?
混乱によって追及されるべき事実を曖昧にする利得を手にしたのは何れか?
因果関係特定されていないとは言え、人命が失われた重みを考えるべきであろう。
民主党は第一に目指すものとして「透明・公平・公正なルールにもとづく社会」を挙げている。であればまず自身の足元の問題を看過し得まい。
5人の総支部長達の中にはマスコミのみならず、自身のサイトで本件を説明している人もいる。然るに対立側からは今現在(7月20日)サイトでの情報発信はない。
物言えば唇寒しとの謗りを免れないのではないか。
参考 柿沼正明3区総支部長のブログ
http://blog.goo.ne.jp/masaakikakinuma
たじまくにひこ5区総支部長のHPの該当ページ
http://homepage2.nifty.com/kuni_p/whats-new8-3.html
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